2013/03/21(木)15:00
議会運営員会で意見書を審議!
今日は、議会運営委員会が行われました。
いつも、議会最終日に前に議運を開き、最終日の議会日程や意見書が審議されます。
そこで、国に提出されることになった「意見書」について、何点か取り上げご説明したいと思います。
まず、前回保留になっていた6本のうち採択されたのは1本です。
「患者数が特に少ない希少疾病用医療品(ウルトラ・オーファンドラッグ)の開発促進・支援のための法整備を求める意見書」ですが、これは難病にお困りの患者に対し、特に医薬品の開発など円滑に進めることを国に要望するもので、採算性の低い医療が先延ばしにならないよう、しっかりと対応することを求めたものです。
次に、「生活保護制度に関する意見書」では、政府が2013年から支給水準を一律引き下げる事や、扶養能力のある親族が受給者の扶養を拒否する場合の説明責任の強化を盛り込んだことは極めて画一的であり、ケースによっては親族や両親に知られたくない場合や無理な援助が祟り共倒れに至るケースなど懸念が残っております。不正受給を厳格にチェックすることは当然ですが、それと生活困難に陥った国民のセーフティーネットは別な問題として捉えなくてはならないと考え賛成の意を表しました。
この他、「賃上げによる内需拡大を柱とした経済政策・デフレ打開を求める意見書」、「障がいを理由とする差別の禁止に関する法整備の確立を求める意見書」、「自治体財政の確保と地方分権の確立を求める意見書」、「北朝鮮の地下核実験実施に対し厳しい制裁を求める意見書」などなど、採択されました。
その中、「大間原発建設の即時中止を求める意見書」が次回まで保留となったのが残念ですが、それでも不採択にならなかったので良しをしなければならないかもしれません。
特に大間原発については、プルトニウムとウランに混ぜて作る混合酸化物(MOX)燃料を100%使う「フルMOX」方式だけに、技術的にもしっかりと確立できていないうえ、その後の核廃棄物については大きな懸念を残しております。
今ある放射性廃棄物の問題を残しつつ、さらにこのような高レベル放射能廃棄物を排出するような原子力開発は到底容認できません。
現在ある原発についてはしっかりと計画的に廃炉を進め、その代替エネルギーとなる再生可能エネルギーへの転換を確実に進めることが、未来に向けて日本の歩む道であると私は思います。