北海道議会議員 池端ひであきネットだより

2017/12/13(水)16:00

農業施策及び予算に関する中央要請

議会関連(169)

​12月6日、農政部長を先頭に行った平成30年度国の農業施策及び予算に関する提案・要望について、委員会に報告されました。内容は、どれも農業が抱える課題が網羅されていますので、私自身の備忘録も兼ねお知らせいたします。 1 国際貿易交渉における国際規律の確立 ・11か国によるTPPの大筋合意や日EU・EPAの大枠合意に伴う農業への影響を十分に検証するとともに、合意内容や影響などについて、農業者はもとより関係者への丁寧な説明を行うこと。  また、「総合的なTPP等関連政策大綱」に盛り込まれた対策が確実に実行され、本道農業の再生産が可能となるよう、必要な予算を確保するなど、万全な対策を講じる事。 ・いかなる国際交渉にあっても、本道の基幹産業である農業が将来にわたり「再生産可能」となり持続的に発展するよう、本道の重要品目に対する必要な国境措置を確保するとともに、食の安全・安定供給や食料自給率の向上、国内農業・農村の振興などを損なわないよう、適切に対応すること。 ・国際交渉に関する国民の不安を払拭するため、正確できめ細やかな情報の提供など必要な措置を講ずること。 ・WTO農業交渉については、「多様な農業の共存」という基本理念を保持し、我が国の主張を最大限反映させる取組を継続すること。 2 基本計画や活力創造プラン、農業競争力強化プログラムに沿った施策等の着実な推進。 ・本道の農業・農村は、大規模で専業的な家族経営が主体となって、安全・安心な食料を安定的に供給する役割を果たしており、今後とも、優れた担い手が意欲と希望をもって営農に取組んで行けるよう、新たな「食料・農業・農村基本計画」で掲げた施策等の推進に当たっては、本道農業・農村の事情を十分踏まえること。 ・「農林水産・地域の活力創造プラン」に盛り込まれた「農業競争力強化プログラム」に関する制度の実施にあたっては、本道農業・農村の実情を十分に踏まえるとともに、必要な予算を確保すること。 3 農政新時代に向けた北海道農業・農村の持続的な発展 (1)生産性の高い農業と活力ある農村の実現に向けた生産基盤の強化 ・農業の競争力強化と成長産業化の礎となる農業農村整備の着実な推進 ・農業水利施設の管理体制の整備・強化 ・産地の収益力強化に向けた施策の推進 ・酪農・畜産における生産基盤の維持・強化 ・食料の安定供給に必要な生産・流通システムの構築の計画的な推進 (2)農業者の経営安定対策の充実 ・新たな収入保険制度の円滑な導入や経営所得安定対策の推進 ・コメ政策見直しへの対応 ・酪農における経営安定対策等に推進 ・肉用牛・養豚における経営安定対策等の推進 (3)次代を担う新規就農者の育成・確保 ・新規就農者に対する支援対策の充実 ・農業経営教育機関の支援対策の充実・強化 (4)農畜産n輸出拡大等の推進 ・農畜産物の輸出促進に向けた環境の整備 ・食品規格・表示制度の適切な運用 ・外食における原料原産地表示の充実・強化 ・地理的表示保護制度(G1)の普及の推進 4 安全・安心な食料の安定供給の推進 (1)主要農作物の種子生産に関する財源の確保 (2)水田フル活用の推進 (3)輪作体系を基本とする持続的な畑作の振興 ・輪作体系の維持・確立に向けた施策の推進 ・馬鈴薯の安定供給に向けた施策の推進 ・てん菜の安定生産と砂糖の消費拡大に向けた政策の推進 ・そば・なたねの安定生産に向けた施策の推進 ・ジャガイモシロシストセンチュウの蔓延防止と根絶に向けた施策の推進 (4)安定的な生産・出荷などによる園芸作物等の振興 ・野菜産地の振興に向けた施策の推進 ・果樹産地の振興に向けた施策の推進 (5)自給飼料基盤に立脚した酪農・畜産の振興 ・自給飼料の生産性向上を図るための草地基盤整備事業の推進 ・飼料における価格安定化対策の推進 ・チーズの高品質化と低コスト化の推進 ・酪農・乳業を支える乳牛改良対策の推進 ・和牛生産基の強化を支える和牛改良対策の推進 ・海外悪性伝染病等の発生に備えた防疫対策等の強化 ・家畜衛生対策の推進 ・軽種馬生産振興対策の推進 (6)食料の安定供給や生産者の所得向上につながる生産・流通システムの構築 ・農業生産資材コスト低減の推進 ・鳥獣被害防止対策の推進 ・農畜産物の流通の効率化 ・卸売市場法の見直し (7)多様な担い手の育成・確保と地域の力を活用した営農支援システムの整備 ・地域農業を担う農業法人等の育成・確保に向けた支援の充実・強化 ・農業者年金制度の充実・強化 ・農業制度金融の充実・強化 ・労働力確保に向けた営農支援組織等の育成支援の充実・強化 (8)優良農地の確保と意欲ある担い手への集積・強化 ・農地の集積・集約化を促進する制度の充実・集約化 ・荒廃農地の再生利用の促進 ・地籍調査事業の着実な推進 5 高付加価値農業の推進 (1)食の安全・安心の確保 ・遺伝子組換え作物等に関する適切施策の推進 ・牛肉の安全・安心の確保 ・残留農薬基準値の適切な見直し ・有機農業の取組拡大に向けた支援施策の推進 (2)革新的な新技術の開発・普及の推進 ・研究開発に対する支援策の強化 ・スマート農業の実現に向けた支援策の推進 ・協同農業普及事業の拡充・強化 (3)6次産業化の推進と食の総合産業化 ・地域における6次産業化の推進に向けた支援施策の充実 (4)地域特性を活かした食のブランド化と需要の拡大 ・国際水準GAP等取得拡大緊急支援事業の拡大 ・薬物作物の栽培技術の確立に向けた産地の取組への支援の充実 ・牛乳乳製品・牛肉・豚肉の需要拡大 6 地域資源を活かした豊かな農村づくりの推進 (1)農業・農村の持つ多面的機能に着目した日本型直接支払制度の推進 ・直接支払に係る予算の確保と地方財政措置の充実 (2)農村活性化に向けた施策の推進 ・アイヌ農林漁業対策事業の推進 ・農村地域の超高速ブロードバンド環境の整備 (3)再生可能エネルギーの導入促進 ・地域バイオマス資源の活用促進に向けた支援の充実 ・北海道食料備蓄基地構想の実現に向けた施策の推進 以上ですが、このように農業・農村に関するテーマだけでもこれだけの施策が展開され、さらに拡大・充実に向けた取組が進められています。 どうぞ、ご参考にしてください。 ​​​

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