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【一燈照隅 万燈照国】
少数の真剣な求道者のみが時勢の運命を徹見し、社会を善導することができるのである。能く一隅を照す者にして始めて、能く照衆・照国することもできるのである。微力をあきらめてはならぬ。冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、また閑にも耐えて、激せず、躁(さわ)がず、競わず、随わず、自強してゆこう。(安岡正篤)

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2012.12.07
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カテゴリ:時事問題
《7日午後5時18分ごろ、宮城県三陸沖を震源とする地震があり、東北から関東の広い範囲で震度5弱を観測した。気象庁は宮城県沿岸に津波警報を出し、午後6時2分に同県石巻市で1メートルの津波を観測した》(朝日新聞:2012年12月7日22時29分)

これはおそらく2011年3月11日に起きたマグニチュード9.0の巨大地震の揺れ戻しであろう。徐々に地震の規模は小さくなり、地震が起こるスパンは長くなるではあろうが、今後数年間は今回のようなマグニチュード7規模の地震が起こるものとして心積もりが必要であろうと思われる。

 さて、今回の地震でネットを検索していたら、<「M7」巨大地震、実は近畿が危ない!地下水に異常確認>という見出しが目に留まった。

《「3・11」から1年以上が過ぎ、体感できる地震の数も減っている。だが安心しているとしたら大間違いだ。マグニチュード(M)7級など巨大地震 のリスクが収まったわけではない。未曾有の大災害を最小限に抑えるために「予知分野」の研究が進むなか、地下水に着目する専門家がいる。最近の調査では 「南海トラフ」に関する不気味なデータが表れているという。地下の異常現象は何を物語っているのか。
(中略)
「地下水の異常」に着目し、前兆現象を研究しているのが、元東大地震研の准教授で、日本女子大非常勤講師の佃為成(つくだ・ためしげ)氏。『東北地方太平洋沖地震は“予知”できなかったのか?』(ソフトバンク クリエイティブ)の著書で知られる地震学者だ》
(zakzak:2012/06/26 20:16)

 地下水がうんぬんとか、地震前に動物が異常行動を起こしたとかという話は「宏観異常現象」と呼ばれるものであるが、実はこのような話はとっくの昔に否定されている。このての話は事後報告ばかりなのである。

《事後の前兆報告は、心理学で言う「錯誤相関」の影響を受けている可能性が高い…錯誤相関とは、地震に限らず、心に深く残った事件のあとで、「そういえば…」と思いつく現象の報告が、心理的な偏向を受けてしまうことである》(島村英紀『「地震予知」を疑う』(柏書房)、p. 46)

さらに

《報告されてきた前兆現象に「再現性」も「普遍性」もほとんどないことが次第に明らかになってきた…それまでに報告された前兆の例のいずれも、震源に近づくほど前兆が大きくなることもないし、地震の大きさが大きいほど前兆が大きいこともなかった。つまり、その出方が系統的ではなくまちまちであるばかりでなく、どれも「定量的」でないことが分かってきた》(同、p. 58)

 もちろん、今後研究が進み不可能が可能となることもあるかもしれないが、少なくとも現在の地震学の知見では宏観異常現象を地震予知に応用できる段階ではまったくないということである。

 それどころか地震学は予知をあきらめ考古学へと歩を進めようとしているのである。

《文部科学省は28日、東日本大震災と同規模のマグニチュード(M)9級の超巨大地震の仕組み解明や予測研究を強化するため、地震研究計画を見直すことを 決めた。これまで軽視されてきた古文書などに残る地震や津波の記録調査を重視するのが特徴で、今後、具体的な項目を詰める》(毎日新聞 11月28日(水)21時59分配信)

 今回の地震はマグニチュード7.3ということであるから大地震の部類に入るものであろう。が、私の知る限りでは一切予知らしいものがなかったと思われる。

 大きな余震が必ず起こるとわかっていながら予知できない、それが残念ながら現在の地震学のレベルであることを知った上で対策を進めることが肝要なのであろうと思われる。






Last updated  2012.12.08 02:52:32
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