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テーマ:時事問題評論(3069)
カテゴリ:時事問題
先日、我が家の郵便ポストに日本共産党のちらしが投げ込まれていた。そこにはつぎのようなことが書かれてあった。
《なぜ民主党政権が失敗したのでしょうか。自民党時代からつづく「アメリカいいなり」「財界中心」という「自民党型政治」にしばられたままだったからです。 「新党」が次々と生まれていますが、問われているのは、60年間つづく「自民党型政治」をたちきる本物の改革ができるかどうか―ここがいま、政党をえらぶモノサシです》 こういうのを「こじ付け」というのである。こんな分析しか出来ないところに共産党の限界がある。 本来総選挙とは与党の政権運営結果とこれに対する野党の批判及び代替案がせめぎあうものであるべきだが、今回の総選挙は野党第1党の自民党への批判と第3極の日本維新の会への批判が目に付く。これは政権与党たる民主党が与党の体(てい)を為していない証拠でもある。 実際、野田佳彦首相も首相の自覚がない発言が目立つ。 「自民党はいっぱい建設国債を出し、それを日銀に買ってもらうといっている。こんな荒唐無稽な金融政策が世界に通用するはずがない」(12月8日付産經新聞5面) 世界に通用するかどうかを見極めることが出来る目が野田氏にあれば別だが、それがあったらもっとましな政策を自分が実行出来たに違いない。 自民党は野党であるから政策案を掲げ有権者に訴えることしか出来ないが、首相は政策を実行することが出来る立場にいたのであるから、本来自分たちの経済政策の方が有効であることを主張すべきなのであるが、主張すべき経済政策はまったくないものだから、野党を批判するしかないということである。 「歴代政権が作った負の遺産がエベレストよりも高いくらいにいっぱいあったから、民主党政権の3年間では全て解決できていない」(同) これもまったくの出鱈目(でたらめ)。民主党政権がこつこつ負の遺産を返していったというのならいざしらず、実際はただ迷走しただけのことである。鳩山由紀夫、小沢一郎、菅直人のトロイカ体制で政権奪取がなったわけであるが、鳩山、小沢両氏はもう民主党にはいない。鳩山、小沢両氏を追い出したのがこの3年間における民主党の最大の「成果」である。 「大阪には分からない色がある。それぞれの政治集団の赤色、青色、黄色を混ぜていったら、何色か分からない色になった」「第3極は最初は輝きがあった。でもごった煮になり、輝きを失った。理念や政策の方向性が見えない」(同) 何色か分からないのは民主党ではないか。理念や政策の方向性が見えないのも同じ。政権交代時は輝きがあったが、力不足が明らかとなり、結局は官僚の言いなりになってマニフェストになかった「増税」だけが3年間の成果ということになってしまった。 さて、最初のチラシに戻れば、自民党型の政治の枠組みが残存したからこそ民主党のような幼稚な集団でも政権運営が出来たのであって、これに縛られたから自分の思うことが出来なかったなどという言い方は白を黒と言いくるめるかのような「詭弁」(きべん)でしかない。 但し、戦後の枠組みに縛られていては本当の意味で日本が独立国となることが出来ないのは事実であり、私はその象徴たる「日本国憲法」を破棄せよといい続けているわけである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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