1597758 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

照千一隅(保守の精神)

照千一隅(保守の精神)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Free Space

「照千一隅(しょうせんいちぐう)」(一隅を守り、千里を照らす)は伝教大師・最澄の言葉。本を読み、考えたことをこのブログに書いて参ります。ご意見、ご感想など御座いましたら是非お寄せください。

Profile

平成ソクラテス

平成ソクラテス

Comments

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

まだ登録されていません
2017.05.11
XML
カテゴリ:思想・哲学
内田樹氏の屁理屈は止まらない。

《日本が隣国との敵対関係を過熱させることには宗主国アメリカから「いいかげんにしろ」という制止が入った。米日中韓の連携強化は、トランプ政権のアメリカにとっても東アジア戦略上の急務だからである》(内田樹:神奈川新聞ニュース2017/05/03 02:00)

 こういく出鱈目を言ってもらっては困る。問題は虎視眈々と日本の主権を侵犯しようとしている中国の方にあるのであって、米国が日本に「いいかげんにしろ」と言うはずがない。

 また、日韓慰安婦合意を一方的に反故にしようとしているのは韓国であって、東京裁判史観の線で歴史問題を落着させようとしている日本に米国が「いいかげんにしろ」と言うわけがない。

 はっきり言ってこれは内田氏の妄想であろう。が、妄想なら妄想らしく書くべきであって、「事実」であるかのように書くのは批評家に悖(もと)ると言わざるを得ない。

《やむなく、日本の指導層の抱え込んでいる「主権国家でないことの抑圧された屈辱感」は日本国民に「主権者でないことの屈辱感」を与えるというかたちで病的に解消されることになった。それが特定秘密保護法、集団的自衛権行使の閣議決定、安保法制、共謀罪と続く、一連の「人権剥奪」政策を駆動している心理である》(同)

 まったくの筋違いである。安倍政権の一連の動きは米国発のものであって、日本の指導層が国民に屈辱感を与えるなどという話ではない。こんなことを考える内田氏こそ精神を病んでいると言うべきではないか。

 内田氏の妄想は続く。

《憲法に底流する国民主権のアイデアはアメリカの統治理念そのものである。それを否定することで、対米屈辱は部分的に解消できる》(同)

 おそらく内田氏は「国民主権」の意味が分かっていないのであろう。フランス革命を見ても分かるように、「国民主権」とは革命を正当化する危険な「ドグマ」なのである。

《自民党改憲草案は近代市民社会原理を全否定し、むき出しの独裁政権を志向する病的な政治文書だ》(同)

 これも無茶苦茶な話である。今の政治体制が安倍政権一強だからといってこれを<独裁政権>などというのは間違っている。言葉遣いが余りにも稚拙に過ぎる。

《国防についても、外交についても、エネルギーについても、食糧についても、基幹的な政策について日本は自己決定権を持ってないこと、国土を外国の軍隊に占拠されており、この状態がおそらく永久に続くこと、明治維新以来の悲願であったはずの「不平等条約の解消」という主権国家の基礎的目標を政治家たちが忘れたふりをしていること、海外の政治学者たちは特段の悪意もなく、日常的に「日本はアメリカの属国である」という前提で国際関係を論じていること、そういう事実を直視するところからしか話は始まらない》(同)

 事実を直視しても何も変えられないからこそ、事実から目を逸らしているということなのではないか。内田氏は事実を直視してどうしようというのか。それを言わずにこのように言っても無意味である。

 私は敗戦後体制を終わらせる意味でも、日本国憲法を廃棄すべきだと思っているし、日米安保条約も改正して、自分の国は自分たちで守る体制を構築し、米軍基地もなくすべきだと思っている。

 勿論、私の言っていることが絶対的に正しいなどと言っているわけではない。そのように考える人間がいるということが将来何か意味を成すことがあれば嬉しいと思うだけである。(了)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.05.13 18:15:50
コメント(2) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


Re:米国の属国であり続ける日本の欺瞞(ぎまん)(3) ~内田氏は属国の事実を直視してどうしたいのか~(05/11)   atari さん
ひょっとすると内田氏は、首相が自ら「実は日本は米国の属国なんです」と公言することを要求しているのではないでしょうか。

しかし、首相が公の場で属国であることを認めてしまったら、それこそ大変なことになるというのは明らかです。

あるいは、首相がそういう発言をするかどうかということさえも、米国が影響しているということを疑うべきだと思います。 (2017.05.13 01:05:00)

Re[1]:米国の属国であり続ける日本の欺瞞(ぎまん)(3) ~内田氏は属国の事実を直視してどうしたいのか~(05/11)   平成ソクラテス さん
内田樹氏は自分が気に入らないものに小難しい言葉を並べて難癖を付けているだけのように思います。

どうしてこういう人の意見が重宝されるのかが不思議です。 (2017.05.13 18:22:27)


© Rakuten Group, Inc.