2005/10/02(日)07:43
花神読み終えました
大村益次郎の一生を描いた歴史小説「花神」読み終わりました。
上・中・下三巻なかな読みごたえがありました。
昨晩は残り50ページを半身浴で一気読みです。寝たのは1時半。6時に起床。でも気持ちのいい朝です。
花神
司馬遼太郎
花神とは中国のことばで、花咲爺を意味します。日本全土に革命の花が咲き、明治維新の功業が成るためには、花神の登場が必要でした。この時代の要請に応えて、維新史の決定的瞬間に彗星のように現れたのが、近代兵制の創始者といわれる村田蔵六こと大村益次郎です。彼が果たした役割について、木戸孝允は晩年次のように語っています。
「維新は癸丑(ペリーが来航の嘉永六年)いらい、無数の有志の屍の上に出できたった。
しかしながら最後に出てきた一人の大村がもしでなかったとすれば、おそらく成就はむずかしかったにちがいない」
維新史における大村の存在の大きさはこのことで知ることができます。この長編小説は彼を主人公にして、大革命が成功へと向かう息づまるような、激動期を、華やかに描写しています。
遺言は
西郷隆盛の叛乱を予想し、それにそなえるために「四斤砲をたくさんつくっておけ」
というのがその一つ。西郷の反乱にそなえるためためのものであり、げんに八年後の西南戦争でこの砲が九州の山野で咆哮した。西郷の死は蔵六の死より遅かったが、しかしながら相打ちだったのかもしれない。
これは益次郎の凄さです。
第二の遺言は「骨は、洪庵先生のお墓のそばに埋めてもらいたい」
花神の「蔵六と洪庵」 世に棲む日々の「晋作と松蔭」強い絆で結ばれた師弟の関係羨ましい限りです。