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テーマ:ニュース(99440)
カテゴリ:医療・健康
「認知症を超音波で治す時代」が早ければあと4年で到来!東北大学の挑戦

ダイヤモンドオンライン
木原洋美
健康 News&Analysis
2019.8.26 4:25


認知症の治療は非常に困難である。現在、承認されている認知症治療薬は、いずれも病気の進行を抑制する程度のものであり、劇的な回復が期待できるものではない。ところが、薬ではなく、思わぬ技術を用いた、新たな治療法が注目されている。それは東北大学の下川宏明教授率いるチームが研究を進めている“超音波”を使う治療法だ。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

中略

ところが思わぬ技術を用いる、新たな治療法が注目されている。その開発を進めているのは、東北大学の下川宏明教授率いる研究チームだ。

 それは薬ではなく、“超音波”を使う治療法で、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の両方を治せる可能性があるという(認知症にはアルツハイマー型、脳血管性、レビー小体型、前頭側頭型の4種類があり、アルツハイマー型が6割、脳血管性が2~3割で、患者の大半を占める)。

中略

なんと超音波には、血管を新生させ、血の巡りが悪くなって障害された組織の機能を改善させる力があるという。

 こうした超音波のマル秘パワーを利用する治療法は、昨年6月から軽症アルツハイマー型認知症の患者を対象に、安全性を評価する治験治療が行われていたが、今年3月に第1部が終了。効果安全性評価委員会で安全性が確認されたため、今年の6月からは、さらなる有効性の評価を検証するために、患者40人を対象とした第2部の治験治療が開始されている。

 期待が高まる超音波治療法について、下川教授に話を聞いた。

第1ステップ
衝撃波で狭心症を治す
―― 一般的に認知症は、老年科や脳神経内科の領域ですが、下川先生は循環器内科医です。心臓疾患を診る先生がどうして、認知症治療の研究を始めたのでしょうか。

 発端は、重度の狭心症を治療する目的で始めた「低出力体外衝撃波治療」の研究でした。狭心症は動脈硬化などによって心臓の血管(冠動脈)が狭くなる病気で、重症になるとステント(血管を拡張させる医療機器)が入らなくなったり、血管を移植するバイパス手術も体力的にできなくなったりします。日本では近年、重症の狭心症患者さんが増えており、私はそうした方々を治療する方法を探していたのです。

 そんな中できっかけを与えてくれたのが、私どもが2001年に主催した「第一回日本NO学会学術集会」でした。血管の一番内側にある内皮細胞がNO(一酸化窒素)を産生し、血管を拡張・新生させて、動脈硬化を防ぐ働きをしていることを解明したルイス・J・イグナロ博士が、1998年にノーベル生理・医学賞を授与されたことをきっかけに設立された学会です。その学会で、「内皮細胞に低出力の衝撃波を照射するとNOが産生される」というイタリアの研究グループの発表を聞き、低出力衝撃波を用いた狭心症の血管新生療法を着想しました。

 衝撃波は、雷が鳴るときやジェット機が通過するときなどに発生する振動波で、医療では、尿管結石や腎結石を体外から破砕する結石破砕治療として使われています。

中略

第3ステップ
認知症治療への応用
――超音波治療の素晴らしい可能性を実感しますね。

 そうです。そこで、次に目を向けたのが認知症の治療への応用でした。

 というのも結局、私が発見した治療法は、「微小循環不全を改善する治療法」なんですね。微小循環とは、末梢にある微小な毛細血管の血の巡りを指します。

 微小循環は、循環系で最も本質的な役割を演ずる部分であり、心臓や太い血管は微小循環系に適切に血液を供給するための補助装置とも考えられます。全身の細胞機能を規定するのも微小循環なので、虚血性心疾患も認知症も、結局は「循環不全病」なのです。

――ですが、「アルツハイマー型認知症の原因物質はアミロイドβ」ということになっています。

 そこが問題なのです。アミロイドβやタウタンパクといった物質だけをどんなに一生懸命減らしても、そうした開発治験は全部失敗しています。アミロイドβやタウタンパクは海面に出た氷山の一角であって、海面の下には微小循環障害があるからです。

 例えば認知症の予防に良いこととして、運動とか、友だちと談笑するとか、脳トレとか、いろいろ挙げられていますが、それらはすべて脳の血流を増やす方法です。私の治療法は、それを最も効率よく行うことができます。大切なのは脳の微小循環障害を治療することです。

記憶をつかさどる海馬にアミロイドβが蓄積することでアルツハイマー病が発症するといわれてきましたが、認知症を発症させたマウスで調べてみたところ、実は海馬だけでなく、脳全体に大量のアミロイドβが蓄積していました。

 そこで我々は、脳の微小循環障害が全脳にわたって起きていると考え、超音波を全脳照射してみました。アルツハイマー型認知症のマウスモデルと、脳血管性認知症のマウスモデルと、両方のモデルで私たちが予想した以上の改善効果が見られました。

 アミロイドβの蓄積が見られない脳血管性認知症モデルにも効いたということは、我々の仮説である、「認知症は脳の微小循環障害が原因である」ということの証明になります。

――脳全体に弱い超音波を照射するだけで、認知症が治るんですか。

 私の治療法は、患者さんがまだ使い切っていない自己修復力、自己治癒力を活性化する方法で、適切な刺激を患者さんの脳に与えるだけ。あとは患者さんの組織が自分で治っていく。非常に理にかなった治療法だと思います。

 副作用もないし、拒絶反応もゼロなので、他家移植による細胞治療のように免疫抑制剤を飲み続ける必要もありません。

――薬を服用しても、脳組織に血流内の薬効成分がなかなか届いてくれない「血液脳血管関門」の問題もクリアできますね。

・後略、詳しくは本文をお読み下さい・

















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最終更新日  2019.10.14 12:02:37
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