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カテゴリ:黄金澤・橘屋 @宮城美里
東北宮城美里町で新しいお付合いが始まりました。
川敬商店さん。 銘柄は「黄金澤(こがねさわ)」及び「橘屋(たちばなや)」 昨年初めてお会いした時お酒を飲ませて頂き、あまりに綺麗な山廃を醸されているので、かなり気になっていました。 先週東北にお邪魔した際、蔵に寄らせて頂きました。 何からお伝えするのが良いのか分からないぐらい、色々と凄すぎるので乱文になるかもしれません。お付き合いください。 とりあえずお伝えしたいポイントは二つ。 一つ目は洗米・吸水。 ここ数年、多くの酒蔵さんにお邪魔すると、とある酒造道具屋さんのウッドソンという洗米機を見ることが増えています。ほとんどの蔵でそのウッドソンを絶賛する声が聞かれ、「さらに自分達で改良を加えた」とか「オリジナルを頼んだ」等、むしろこの道具を使わないのはダメなんじゃないかと思うくらい蔵人さん達の信頼を得ています。 川敬商店さんでももちろん、このウッドソンを持っています。それも宮城県で主流の3連と呼ばれるもの。やはり良い洗米が可能なそうです。 しかし、吟醸以上のお酒においては全て「手洗い」。 最初、聞き間違えかと思いました。 蔵人さん達総出で行っている模様。悪い言葉を使うと「クッソ重労働」で「クッソ神経戦」です。 川敬さん曰く、やはり高精米な心白のあるお米は優しく洗わないと胴割れの心配があるからとのこと。ここでの「米との接触」があることで、その後の蒸・麹造りに、その感覚が活きてくるらしいです。 二つ目は驚異の金賞受賞数。 もっとも権威があり、また技術的観点からは無視することができないコンクール「全国新酒鑑評会」 この通称鑑評会において、川敬さんは連続15回金賞受賞中。もちろん宮城県随一。 またその凄さの一つがたった400石という少ない生産量の中から生み出されていること。 決して小さい蔵が良くて、大きな蔵がダメだとは申しません。むしろ大きいくて美味しいお酒を作っている蔵は沢山あります。 しかし、この鑑評会に出品するお酒に関しては、蔵が大きいと必然的に多くの候補となる大吟醸からの選抜になり、出品する側としてもその年のより受賞可能性の高いお酒を出品することができます。 が、石高の少ない蔵では、当然大吟醸ばかりに力を注ぐことができるわけではなく、醸しているときから(絞る前から)このお酒は出品用と決めていることが多いです。 熟語にすると、少しずれているかもしれませんが、一撃必殺。 さらに付け加えると、現責任者の由倫さんは昨年度途中よりお父様より製造責任者の立場を急遽引継。その年の鑑評会ももちろん金賞受賞。素晴らしい。 技術とセンスが光る蔵です。 今回分けて頂いたお酒は、 黄金澤 山廃純米 黄金澤 美山錦 純米吟醸 橘屋 雄町 山廃特別純米 橘屋 蔵の華 山廃純米吟醸 一つずつのお酒の説明は追って記載していきたいと思います。 基本的に綺麗で雑味なく、芯がしっかりしたお酒。です。 気になる方は店頭での札にあるコメントを見てください。 そして人。 由倫さん。 まだ数回しかお会いしておりませんし、二人でじっくり飲んでもいません。 でも、楽しそうな何かを持っていることがヒシヒシと感じられる肌感覚。 きっと隠している引き出しが沢山ありそう。 じっくり付き合ってみます。 新しい仲間「黄金澤・橘屋」よろしくお願いいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/10/13 02:48:14 PM
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