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お仕事放浪記

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MIDNIGHTBLUE 快流緋水さん
2006/04/20
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カテゴリ:旅館
  「ウオーッ 本当にそこにいるの?」

  「いる 座ってる」

  安田さんは普段でも霊が見えるという

  街中を歩いてても見えるというから彼に見えてる世界は

  私の見えてる世界とは違うのかもしれない

  それが嫌だから普段は数珠を持ち歩いてるが

  今回のこの仕事には数珠を持ってきていないのだ

  だから容赦なく霊が見えているのかもしれない

  「安田さん そッ その男は大丈夫なの?」と聞いてみた

  「大丈夫だと思う 何もしないと思う」

  「じゃあ安田さん今夜部屋を交代してくれませんか?」

  とダメもとで聞いてみたら

  「いいよ!俺は全然大丈夫だから」と簡単に交代してくれた

  (助かったー この部屋に寝るのはゴメンだ)

  私はもう一つの部屋で安心して寝ることができた


  翌朝食堂で昨夜の事を聞くと安田さんは

  「大丈夫 何もなかったよ」とケロッとしてたが

  松下君に聞いてみると安田さん大分うなされてたらしい


  アルバイト2日目何事もなく5時に仕事を終え帰路についた

  その途中安田さんが立ち止まった

  3mくらいの用水路の橋の上で用水路の中を凝視してる

  「安田さ~ん」と声をかけたが返事はない

  用水路の中を覗き込んだままだ

  「先に帰りまーす」と言い残し先に帰った

  1時間ほどして青白い顔をして安田さんは帰ってきた

  「橋の上で何を見てたんですか?」

  「川の底から兵隊さんが沸き上ってくるんだよ」

  とポツリ


   つづく・・・・・
  
               
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最終更新日  2006/04/20 09:27:18 PM
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