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カテゴリ:旅館
「ウオーッ 本当にそこにいるの?」
「いる 座ってる」 安田さんは普段でも霊が見えるという 街中を歩いてても見えるというから彼に見えてる世界は 私の見えてる世界とは違うのかもしれない それが嫌だから普段は数珠を持ち歩いてるが 今回のこの仕事には数珠を持ってきていないのだ だから容赦なく霊が見えているのかもしれない 「安田さん そッ その男は大丈夫なの?」と聞いてみた 「大丈夫だと思う 何もしないと思う」 「じゃあ安田さん今夜部屋を交代してくれませんか?」 とダメもとで聞いてみたら 「いいよ!俺は全然大丈夫だから」と簡単に交代してくれた (助かったー この部屋に寝るのはゴメンだ) 私はもう一つの部屋で安心して寝ることができた 翌朝食堂で昨夜の事を聞くと安田さんは 「大丈夫 何もなかったよ」とケロッとしてたが 松下君に聞いてみると安田さん大分うなされてたらしい アルバイト2日目何事もなく5時に仕事を終え帰路についた その途中安田さんが立ち止まった 3mくらいの用水路の橋の上で用水路の中を凝視してる 「安田さ~ん」と声をかけたが返事はない 用水路の中を覗き込んだままだ 「先に帰りまーす」と言い残し先に帰った 1時間ほどして青白い顔をして安田さんは帰ってきた 「橋の上で何を見てたんですか?」 「川の底から兵隊さんが沸き上ってくるんだよ」 とポツリ つづく・・・・・ height="31" border="0"> 人気blogランキングへ ↑ ★私の体験談に少しでも興味を持っていただけるようでしたら クリックお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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