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カテゴリ:旅館
なかなか帰ってこなかった安田さんは川の中に立っている
兵隊を見ていたそうだ 次から次へと湧き上がって川の中に立っているそうだ 想像するだけで背筋がゾーッと寒くなる 食堂で夕食を済ませ部屋に戻ると松下君がTVを見ていた 今晩は腹を決めここに寝ることに決めた 私には感じないし見たわけではないんだから (気合だ 気合!) 松下君が突然こちらを向いて 「日に日に 暗くなってるよ この部屋」と言った 「そうかなー本当にそう感じるの?」 「うん」 (私には暗くなったとは感じない) 何が彼に暗く感じさせているのだろうか? あまり考えないようにして寝ることにした 疲れていたのですぐにも寝れるだろうと思った瞬間 窓の外の障子が音が音を立てた ザーーッ ザーーッ ザーーッ 障子をなぞるような音?ううん 違う 障子を引っ掻くような音だ すぐに安田さんを呼びにいった 安田さんは窓に取り付き窓を開けた瞬間 後ろに飛ばされ布団の上に尻餅をついた すぐさま立ち上がりまた窓へ取り付き じーッと窓の外を凝視している 窓の外は風も吹いていない ましてやこの部屋は3Fにあるので人が居るわけが無い いったい何の音だったのか? 表情が尋常ではないので声をかけた 「安田さん どうしたの?」 「兵隊が部屋に入ってこようとしてるんだ」 つづく・・・・・・ height="31" border="0"> 人気blogランキングへ ↑ ★私の体験談に少しでも興味を持っていただけるようでしたら クリックお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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