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育児論 いく☆なみ篇  『笑顔がいっぱい』

育児論 いく☆なみ篇  『笑顔がいっぱい』

母乳育児の話 3

☆ 卒乳に至るまで ☆


今日は、息子の卒乳について書きたいと思います。


息子が卒乳することになったのは、そうならざるを得ない状況になってしまったからです。
というのは、私が入院してしまい、その間点滴治療だったので、おっぱいをあげられなくなってしまったんですね。
旦那は平日仕事で面倒を見られないため、息子はおじいちゃんおばあちゃんに預かってもらうことになったのです。


病院での私はどうだったかというと、やはりおっぱいが張りました。
入院一日目は絶食で、栄養は点滴だけだったにもかかわらず、不思議なことに普段はあまり張らなくなっていたおっぱいが張るのです。
どうして、こんなときに限ってー……!?

そう言うと、看護師さんは「そういうものよー」なんて苦笑いしていました。
そして、息子が1歳になったばかりと知ると「ちょうどいい時期だからこのまま断乳したらいいんじゃない?」と言われ……。

「そうですねぇ…」なんて適当に相槌を打ったものの、内心ショックでした。

断乳……断乳……断乳……

そんなの、全然考えていませんでした。
まだまだ先だと思っていた。
「おっぱい大好き」って言ってくれるようになるまで、飲んでいて欲しかった。
それなのに、今ですか?

予想外に突然訪れた断乳の時期に、私は狼狽するのでした。

それでも、点滴治療中のため飲ませることはできない。
張って痛いおっぱいを夜中にさみしく絞るのでした。
でも絞ってもしこりって取れないんですよね……。
やはり飲んでもらわないと。

そうは言っても、どうすることもできないので、冷却シートを張ってガマンするしかありませんでした。



入院から3日、今度は旦那が会社で具合が悪くなり早退。
どうしても退院したいと主治医にお願いし、退院することになりました。
その頃にはハリハリおっぱいも、だいぶ良くなっていました。

この後、息子をすぐに迎えに行ってやりたかったのですが、家で寝込んでいる旦那がいるので、うつると困るからそのまま預かってもらうことになったのです。



そして4日目の夜、やっと迎えに行くことになりました。
もうほぼ4日間もおっぱいを飲んでいない息子、きっと飲みたがっているだろうな。
私の顔をみたら甘えて飛びついてくるだろうな。


ところが、久しぶりに会った息子は(たった4日でもめちゃくちゃ久しぶりに感じるんです!)、どうしたらいいかわからないような、困ったような笑顔を見せるのでした。
抱っこしてあげると嬉しそうにしていましたが、少しだけ気持が離れてしまったような、妙な空気でした。


その日はおっぱいを欲しがることもなく、眠りについたのです。



私が入院している間、息子の様子がとても気になり、毎日のように電話していました。
様子はどうなのかな。
愚図ったりしていないかな。
おっぱいを欲しがって泣いたりしているんじゃないかな。
いろいろ気になることばかりでしたが、おばあちゃん曰く、毎日ニコニコして楽しく遊んでいるとのことでした。

突然パパ・ママに会えなくなって、きっと毎日さみしい思いをして泣いているんじゃないかと思ったのですが、そうではなかったようです。
きっと幼いながらに状況を察して、ガマンしていたんじゃないでしょうか。

だからこそ4日ぶりに会う息子の表情は複雑だったのだと思います。
その日は、久しぶりに息子と旦那と3人で眠れて幸せな夜でした。
もう随分前から夜は起きなくなっていたので、この夜も朝まで眠りました。



5日目。
いつもは甘えん坊の息子なのですが、とても大人しく過ごしていました。
久しぶりの我が家と母に戸惑っていたのでしょうか?
私に絡み付いてくることもなく、あまり笑顔も見られませんでした。
以前は、おっぱいが欲しくなると私にすがり付いて服をめくったりしてきた息子でしたが、この日は全くそんな素振りは見せませんでした。

もしかして、本当にこのまま卒乳なのかな……。
でも(言い方は悪いけれど)いいチャンスなのかも知れない。



そして6日目。
やはり大人しい様子の息子。
4日間も親と離れて過ごさなければならなかったという経験は、想像以上に悲しい思いをさせてしまっていたのかもしれません。
前のようにニコニコしてくれない息子の姿に、私は母親失格だな……と申し訳ない気持でいっぱいでした。
そしてこの日もおっぱいをせがむことなく、一日を終えたのです。



7日目。
やっと息子に笑顔が戻ってきました。
以前のように、私にダイブしてきたり、キャハキャハと笑ってくれるようになったのです。
息子の心が戻ってきたようで、本当に嬉しかった。
もう二度とこんな思いをさせてはいけないと思いました。

そして、息子はもうすっかりおっぱいを忘れたようで、このまま自然に卒乳となったのです。



果たして、この状態を「自然卒乳」と呼んでよいのかどうか分かりません。
息子の様子からして、相当な無理を強いてしまったとも言えるでしょう。
母の私からしてみれば、大変な断乳騒動の末の断乳ではなかったので、自然に卒乳したかに見えましたが、実際は「断乳」と言ったほうが正しいのかもしれません。
息子は息子なりに、私と離れ離れにされて「もうおっぱいは飲めないんだな」と感じ取っていたのだと思います。


このような、我が家の卒乳話でしたが、今では息子はすっかりおっぱいが飲み物だったということを忘れた?ようで、私の胸を触っては「おっぱ、おっぱ」と言ってにこやかに笑っています。
お風呂に入ると吸い付かれて困ったこともありましたが、今ではまったく見向きもされません(笑)
こうして、事実上「卒乳」となったのでした。




どんな形であれ、やはり子供の乳離れはさみしいものですね。
卒乳・断乳には、親子の数だけ異なるケースがあることでしょう。
親子共に、いろんな意味でつらい思いをする時期ですよね。
母乳育児をしているママなら誰もが通る通過点。
これを乗り越えて、子供はまた一つ大きくなってくれるのだと思います。


現在、断乳実行中のママさんや、これから断乳・卒乳を迎えるママさんにとってはあまり参考にならない話だったと思いますが、最後まで読んでくださってありがとうございましたm(__)m


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