2006/01/20(金)14:38
母乳育児への理解
今日は、母乳育児に対する周囲の理解についてお話します。
実は、私の「母乳だけで育てたい!」という思いは、悲しいことにはじめは周りに理解してもらえませんでした。
特に、旦那には「なぜ母乳にこだわるのか」理解できなかったようです。
旦那の反対した主な理由とは…。
1 赤ちゃんはおっぱいでは足りず、ミルクを飲みたがっている。
2 母乳の成分に比べたらミルクの方が安全ではないか?
という、この2つでした。
まず、1についてですが、何故か男性は(男性に限らないかも)赤ちゃんが泣くと『お腹がすいている』と思いがちです。
だからおっぱいが終わっても泣いている赤ちゃんを見ると、もっと欲しいのだ、ミルクを飲みたがっているに違いないと考えます。
何しろ、おっぱいを飲み終わった後でも、赤ちゃんはよく泣きます。
飲んでからしばらく経ってからでも泣きます。
いつでも、時間も何も気にせずに泣くのです。
どうして泣くのかって?
それは赤ちゃんにしかわかりませんよねぇ(^^;)
赤ちゃんが泣くのはお腹がすいているときとは限りません。
おっぱいは飲み終わったけど、もっと抱っこされていたいからかも知れない。
オシャブリみたいにくわえていたいだけなのかもしれない。
あるいは暑いのか、寒いのか、不安なのか、嫌な気分なのか……。
おっぱいが終わってしばらく経ってからでも泣くし、オムツが濡れれば泣きます。
起きたときも泣くし、眠くなっても泣きます。
赤ちゃんだって「人間」です。
「言葉」を持たない赤ちゃんは「泣く」ことでしか、自分の全てを表現することができません。
泣いていろんな気持や状態を訴えているわけですね。
それを全て「泣く」=「空腹」と解釈してしまっては、赤ちゃんが気の毒じゃありませんか?
この「泣く」=「空腹」の固定観念には、随分と辟易させられました。
何しろ、「そうとは限らない」といくら説得しても通じないのですから。
こんな石頭の旦那を説得するには第3者の介入しかない!と考えた私は、桶谷の母乳育児相談室に電話することにしました。
そこで、先生に今の自分の状況と、息子の状況をお話したのです。
身長・体重におしっこやうんちの回数、スケールで測った母乳の量など。
その頃の息子は、朝は多くて140cc、少ないときで60ccほどでした。
もちろん、回数は決めずに泣くたびに飲ませていました。
(「泣く」=「空腹」の図式を否定している割には矛盾しているんですけど(^^;)、完母の場合は「泣いたら飲ませる」というのがセオリーですから)
で、先生の回答はどうだったかと言うと…。
「それだけ出ているなら母乳だけで大丈夫ですよ、マッサージには来なくても大丈夫じゃないかしら」
というものでした。
この先生の言葉にどれだけ救われた思いがしたことでしょう。
今まで誰からも支援されなかった完母育児。
初めて理解してくれる人に出会えた喜びと安堵でいっぱいでした。
夜、帰宅した旦那にこのことを話すと、以外にもアッサリと受け入れてくれたのです。
「じゃあ、母乳だけでがんばろうね」
と言ってくれました。
あんなに反対していたのにねぇ。
専門家の言葉の威力ってすごいんだなぁ……。
(最初は桶谷のことも「そこは医者なのか?専門家なのか?」なんていっていたくせにですよ(苦笑))
そんなうちの旦那さん、この後もたびたびくじけそうになる私の完母育児を支え、応援してくれる強い見方となるのです。
次回は、2の「母乳の成分に比べたらミルクの方が安全ではないか?」についてお話したいと思います。