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カテゴリ:映画
手持ちビデオの中から今回は
以前、テレビの情報番組などのコメンテイターで辛口の意見を言う映画監督として出演されていた井筒和幸監督の作品を紹介します。 1981年製作「ガキ帝国」です。 キネマ旬報ベストテン日本映画部門1981年度 第7位 キャスト リュウ・・・・島田紳助 チャボ・・・・松本竜介 ケン・・・・・趙方豪 リュウの父・・夢路いとし 小野・・・・・上岡龍太郎 紳助、竜介二人とも若いです。 あらすじ 70年前後の大阪。梅田界隈の盛り場「キタ」を牛耳る北神同盟は、暴力団を後ろ楯に勢力を拡大し、難波界隈の「ミナミ」に手を広げてきた。そんな中、「オレらのミナミをいいようにされてたまるかい!」と喧嘩を売り買い、騒ぎまくる高校生3人組がいた。彼らのモットーは、どこの組にも属さないこと。 監督はじめスタッフ、キャスト全員が生粋の大阪っ子。エネルギッシュな魅力あふれる青春グラフティ。 (ビデオパッケージより) この映画は、「岸和田少年愚連隊」や「パッチギ」の原型となるような映画で、不良少年と喧嘩を扱った井筒監督、お得意の分野で、高校生の頃に観た時には結構楽しめました。 もう少しあらすじの補足をすれば、少年院から出院したリュウ(島田紳助)は、少年院仲間の高(升毅)を連れ、仲間のケン(趙方豪)とチャボ(松本竜介)と久々の再開をする。そこでリュウは地元のミナミはホープ会、キタはヤクザがバックの北神同盟が勢力を伸ばし、自分たちは自由に遊ぶことができないことを聞かされる。 そこでリュウ、ケン、チャボの3人は知り合いが北神同盟に腕時計を盗られたことをキッカケに連中を袋叩きにし宣戦布告。一方、少年院仲間の高は、ひとり北神同盟の入会を申し出、入会試験のリンチに耐える。そこでヤクザの小野(上岡龍太郎)に気に入られ、打たれ強さから「明日のジョー」と命名、その後頭角を現し会長の座に登りつめる。 そしてお決まりのパターンで少年院仲間のリュウと高の因縁の対決へと物語りは続きます。 物語が進むにつれ、同じだった3人(リュウ、チャボ、ケン)の気持ちが毎日の争いの中でそれぞれに変化していきます。 リュウは北神同盟との争いの中で多勢に無勢の現実を知り、意に反してピース会を結成し数の争いに巻き込まれ、自由気ままだけの限界を知ります。 チャボは仲間がいなければ無力である自分を思い知らされ悩み苦しみます。 ケンはこの争いの無意味さに嫌気がさし、本当の自分の夢を叶える事こそが自由の戦いだと思い始めます。 個人的な見方は色々ありますが、この映画はそれぞれが本当の現実と直面し、否でも目の前の社会に押し出される瞬間を描いた青春映画だとおもいます。 それでは次回 ブログランキング 日記 TREview『映画・テレビ』ブログランキング ガキ帝国 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月06日 15時52分36秒
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