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2009年10月11日
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カテゴリ:映画
今回は映画「白蛇抄」です。
この映画は1982年に「誘拐報道」で日本アカデミー賞助演女優賞を獲得した小柳ルミ子さんと伊藤俊也監督が今度は小柳さんを主演にして翌年1983年に製作された、水上勉原作の文芸ロマンです。

かなり艶っぽいパッケージ
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ひとりの妖艶な女性を巡り、男たちが欲望を剥き出しにしていく、かなりドロドロとした全体的に重たい映画でした。

内容は(ネタばれ注意)
生まれたばかりの子供を亡くした、石田うた(小柳ルミ子)は絶望から滝に身を投げ自殺を図るが、住職の加波島懐海(若山富三郎)に助けられ、その後、後妻となる。
そして、夜毎、年老いた父と美しい後妻の情事を盗み見をする高校生の息子、昌夫(杉本哲太)。次第に彼は、美しい義母に惹かれ、嫉妬から父を憎むようになる。
そしてもうひとり、うたの自殺未遂に立ち会っていた刑事、村井(夏八木勲)もそれ以来、彼女を執拗に追いかけていた。(彼は非常にいやらしい役がうまい)
彼は、彼女が自殺未遂時に持っていたであろう、腹帯が巻かれた石膏(中には死んだ子供)をネタに、彼女の体を求めます。そこに昌夫が現れ、彼女を助けます。そのとき(都合良く)雨が降り出し山小屋に逃げ込む二人は結ばれます。

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その後、二人は愛し合うようになるが、年老いた懐海が気づき、動かない体を引きずりながら密会の現場を突き止めますが殺されてしまします。それを機に昌夫は、本山へ修行に行くことに。一方、刑事の村井は懐海の死に不審を抱き、徐々に二人に迫ってきます。
一方、惹かれあう二人も離れ離れではいられなくなり・・・・
そして物語は佳境へと向かっていきます。

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この映画で、小柳ルミ子さんは日本アカデミー最優秀主演女優賞、杉本哲太さんは新人賞を受賞されたと言うことで良い映画なのでしょうが、やはり全体の重さと暗さは自分には合いませんでした。
その中で、昌夫を慕う、少女役の仙道敦子さんのその暗い欲望の世界で、大人になりきれていない、この物語では異端のような立場がかえって印象に残り非常に良かったと思います。

それでは次回

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最終更新日  2009年11月16日 22時51分25秒
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