カテゴリ:つぶやき
先日、祖母が亡くなり、葬儀の際の出来事です。
婆ちゃんには子供が3人いましたが、私の父を含め、2人は既に他界。娘一人だけでした。(家の母は嫁) 喪主は弟でしたが、私は忙しいので洋装で葬儀に望みましたが、母と伯母(父の姉=婆ちゃんの娘)は和装で告別式に出る事になりました。 母は普段は全く和服は着ないヒトなので、私が着付ける段取りにし、伯母も、帯だけは私が結ぶ手配になっていました。 10時には母の着付けは終了し、装議場でアレコレ忙しくしていました。 告別式は12時半から。しかし、年配者が多いので、2時間前くらいからぼちぼち参列者が顔を見せ始め・・・・・ 11時をだいぶ過ぎても伯母が来ない。帯は自分で結べたのか????と不安になっていた時・・・・・・現れました伯母が 大荷物で。しかも普段着で 当然パニックです。 大急ぎで着せ付けることにしましたが、荷物の中身は 着物・長じゅばん・帯・帯揚げ・帯板(白)・帯締め・紐3本 のみ。 頭が大恐慌をきたしました。 伊達締めなし。コーリンなし。襦袢に紐なし。腰紐3本のみ。 せめて喪服で来てくれれば、道具が無いから着せられないと言えますが、彼女の出で立ちは ザ・部屋着 です。着せるしかありません。 しかも、仕立てた時と比べて大幅に太ってしまい、全く身幅が足りない・・・そして、時間も、道具も無い。 着せました。当然、衿は開いてくるわ、なにやらグズグズですが、まぁ仕方ない。 そして帯・・・短い! 無理やり結んで・・・重大なことに気付きました。 帯枕が無い。 帯も短く、帯揚げだけで固定するのは無理。どーするよ・・・・。 閃いた私は、着物を包んできたピンクの風呂敷を丸め、大判のムラサキの風呂敷で包んで帯枕の替わりに。(風呂敷で、帯をしょってる状態)上から帯揚げをかけて自分で結んでもらい。帯締めを締めてお太鼓を整えて出来上がり。 時間ぎりぎりセーフ。 式場に戻り、母と伯母を見比べると、明らかに着姿が違う・・・・ま・仕方ない。 あ~!!でも気になる。見ないようにしよう。 そんなこんなで式が始まり、涙があふれた私の目に飛び込んできたのは 泣き崩れる伯母の帯の上ほぼにバーンと見えるムラサキの風呂敷・・・・・げ・・・・ よく見れば、帯締めも帯揚げもタコ結び・・・・・ 涙も引っ込みましたよマジで。 頼むから私が着せたって言わないでぇぇぇって感じでした。 母の着物は最後まで綺麗なままでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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