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2012/08/01(水)04:05

映画『ゾディアック』の日本のネット上の理解はトホホ

日常生活から(561)

『ゾディアック』2007年アメリカ映画 監督デイヴィット・フィンチャー 原作ロバート・グレイスミス 製作・脚色ジェームズ・ヴァンダービルト ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニーJr 『ゾディアック』は1960年代のカリフォルニアで起きた未解決の連続殺人事件に翻弄されて人生が変わった人々を扱った作品です。 日本での評価も興行収益も今一つの作品だったようです。 私が本日ネットで確認した、映画専門サイトの個人感想及び自称映画評論家のブログの内容の9割は「複雑で途中でこんがらがってしまい、私は頭が煮えました」というものです。 しかし、この映画の犯人は犯行声明を出した男が主犯である事は想像に難くありません。 私の言い方では「犯人は思想的な忍者であり、彼の撒いた文化的だが死知識の地雷で警察メディア関係者が動けなくなっちゃった」というお話です。 この映画の原作者が犯人であろうと名指ししたリー・アレンは、警察の捜査の速い時期からマークされていましたが筆跡鑑定などで除外されました。 ジェイク・ギレンホール演じる原作者グレイスミス氏は、「犯人が犯行を始めるきっかけとなったのは何か」という事に気が付いたようです。 グレイスミス氏は1936・7年のアメリカ映画邦題「殺人島」(もしくは「狩猟島」)のミニシアター上映の観客に注目して関係者への聞き取りを始めてから犯人とおぼしき人物からの電話に圧迫されるようになります。 ちなみにドイツの映画監督フリッツ・ラングは米国に亡命し、ヒットラー暗殺計画の様子を伝える映画「マンハント」、ナチスとおぼしき国家組織に抵抗する人々を描く「死刑執行人もまた死す」を製作・公開しました。 「ゾディアック」を名乗った犯人が殺人への衝動を覚えた作品は、「人間は最高に危険な生物」という登場人物の台詞を含んだ戦争プロパガンダ映画の可能性があるのかもしれません。 私が見聞した範囲では、1980年代半ば頃からハリウッドは未成年者観客の年齢制限を規定・実施するようになったようです。 また直接犯罪行為を肯定する作品をネット上で流布されないように網をかけているのかもしれません。 私はyoutubeで邦題と推測される原題を入力しましたが、ヒットしませんでした。 何はともあれフィンチャー監督は個人的にカタストロフィーが発散出来たようで、次の作品「ベンジャミン・バトン」では犯罪や暴力を扱いませんでした。 フェイス・ブックはネット独自の理屈が無いソーシャルネットワークのように私は考える事があります。 「UFOを見る会」のお誘いが来ないのは良いです。

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