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１９３８年３月１６日、社会大衆党の西尾末広議員は、衆議院本会議の国家総動員法案への賛成演説で「スターリンの如く大胆に」と発言して議員除名決議されました。

西尾氏は第二次大戦後の政党復党で社会党右派として頭角を表し、１９４７年の片山社会党右派内閣では官房長官を務めました。

１９４８年に土建献金で証人喚問を受け、１０月に昭和電工事件で逮捕されましたがいずれも無罪を勝ち取りました。

西尾氏と片山氏は１９５９年参院選敗北の総括と６０年安保闘争の運動方針を巡って左派と意見を分ち、１０月には日本社会党を離脱、翌年１月に民主社会党を結成、西尾氏は初代委員長に就任しました。

結党時は衆参議員３３名でしたが、次第に合流者が増えて議員数５７名の政党となりました。

民主社会党は民主社会主義と反共主義を主張し、福祉国家建設と中産階級国家を理念としました。

１９６９年には党名を民社党と改称して、自衛隊と集団的自衛権の合憲・日米安保維持を表明するようになりました。

さらに１９７０年代には自衛隊合憲確認の国会決議の必要性や有事法制の整備を唱えるようになりました。

また民社党は公明党とともに自民党と連携を強めたので、「自公民路線」とも呼ばれました。

西尾氏が１９８１年１０月に亡くなられてからの民社党は減退傾向にあったようです。

１９８７年の連合結成で社会党に再接近しましたが、民社党は各選挙で議席を減らしたので関係悪化が決定的となり、新進党に合流しました。

新進党の解党後、元民社党議員の多くは新党友愛を経て民主党に参加しました。

現在は民主党の右派として影響力を残しているとされています。