新年の幸福を願う「巳年の初夢」
初夢には、新年の吉兆や縁起担ぎの意味が込められており、特に日本の風習と深く結びついています。
初夢は、その年の運勢を占う夢とされています。一般には1月1日から2日にかけて見る夢を「初夢」と言い、内容が良いものであれば、その年が良い一年になると考えられています。「一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)」が縁起の良い初夢の象徴とされています。
「一富士」とは、日本一高く美しい山である富士山を指します。富士山はその姿の雄大さから、不老長寿や繁栄の象徴とされています。日本人にとって富士山は特別な存在であり、初夢に富士山が現れると、物事が順調に進む幸運の兆しと考えられています。
「二鷹」とは、勇敢で力強く、高いところから獲物を見つける鋭い視力を持つ鷹を指します。鷹は古くから武士や戦士の象徴として尊ばれ、勝負運や決断力の象徴とされています。初夢に鷹が現れると、高い目標に向かって達成する力や飛躍の年を迎えるとされています。
「三茄子」の「茄子」は、収穫が早く「成す」という言葉にもかけて、物事が実を結ぶ、成就するという意味合いを持っています。江戸時代には茄子が高級食材とされており、裕福さや成功を表すとされてきました。初夢に茄子が現れると、豊かな収穫や成就の年が期待されるとされています。
このように、一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)は、初夢で見ると縁起が良いとされる日本の伝統的な言い回しですが、「宝船」「白い蛇」も縁起が良いとされ、初夢でみると豊かな一年が約束されるものとされています。
正月 イベントイラスト 正面向きの宝船に乗った七福神(指人形型)

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