★世界遺産「ベルサイユ宮殿」、中庭で42年前を思い出し。
フランスでの最初の観光地は一つ目の世界遺産「ベルサイユ宮殿」です。バスでホテルから30分ほど移動するとブローニュの森、そこを通り過ぎると、ベルサイユ宮殿が見えてきます。月初はデモ隊の活動が盛んで臨時閉館になったようですが、この日は開いていて、既に一般入場者が長い列を作っています。我々は団体なので、9時半の予約まで宮殿の中庭を見学です。ここは、ルイ14世が建造したバロック様式の宮殿で、フランス絶対王政の象徴的建造物ともいわれています。左右対称の外観は見事で、洗練された美しさがあります。この日、生憎の曇り、時々小雨でしたが、それでも屋根に施された金の装飾は輝いています。この光景が懐かしく、1976年に訪れたのを思い出します。あの日は晴れていて遠くまで見渡せましたが、この日は霧でもう一つです。やはり、天気が良くないと、その広大さ、迫力を感じるのは難しいかと思います。この遙か先に「トリアノン宮殿」「マリー・アントワネットの離宮」があるのですが、宮殿の全てを巡るには一日がかりだと聞いています。いずれ、庭木の剪定など手入れが行き届いていて、その維持管理の凄さに驚かされます。----------------------<噴水庭園>WiKi宮殿の建設よりも労力を費やされている噴水庭園には、宮殿建設の25,000人に対し、36,000人が投入されている。「水なき地に水を引く」ベルサイユには近くに水を引く高地がない。ルイ14世は10km離れたセーヌ川の川岸にマルリーの機械と呼ばれる巨大な揚水装置を設置し、堤の上に水を上げさせた。そして古代ローマに倣って水道橋を作って、水をベルサイユまで運び、巨大な貯水槽に溜め込んだ。こうして水なき地で常に水を噴き上げる噴水庭園を完成させ、自然をも変える力を周囲に示した。「民衆の心をつかむ」ルイ14世は民衆の誰もがベルサイユに入るのを許し、民衆に庭園の見方を教える「王の庭園鑑賞法」というガイドブックを発行した。それには「ラトナの噴水の手前で一休みして、ラトナ、周りにある彫刻をみよ。王の散歩道、アポロンの噴水、その向こうの運河を見渡そう」と書かれている。民衆は、ガイドブックに従って庭園を鑑賞することで、貴族と自然を圧倒した王の偉大さを刷り込まれていった。----------------------【今日のLife Hack:軽薄な人間は運勢を信じ、強者は因果関係を信じる ラルフ・ワルド・エマーソン】<ベルサイユ宮殿へ><1976年3月6日撮影><「ポケモンGO」のポケストップ>