ilovecb、セレンディピティを求めて

2017/09/24(日)07:06

★「関ヶ原」で岡田・役所は熱演、平岳大の島左近の居城・椿井城は出ず。

芸術(映画・美術・音楽)(430)

「映画は映画館で観るに限る、電話無し・来客無し」 普段あまり時代劇は観ないのですが、昨年12月に友人の車に乗せられて関ヶ原古戦場・開戦地、石田三成の居城「佐和山城」や法隆寺近くにある三成の参謀・島左近(平岳大<ひら たけひろ>)の居城・椿井城を訪れているので、映画でどのように描かれているのか、興味津々で臨みました。 因みに秀吉が「三成に過ぎたるものが二つあり、島の左近に 佐和山の城」(島左近は三成には勿体無いという意)と語ったとされています。 8月26日に封切ったのは知っていたのですが、その日に娘孫が上京、翌週は一泊二日の韓国の旅があり、やっと鑑賞です。 この日の予定は、映画のハシゴ「関ヶ原」と「ワンダーウーマン」、更に新聞屋さんに貰った招待券で東京都美術館「ボストン美術館の至宝展」と、ちょっとハードです。 2018年2月上旬に閉館するとのことで話題になっている「TOHOシネマズ日劇」へ向かいます。混み具合が気になり、開始時刻の9時15分の30分前には着きましたが、いつもの「夫婦50割」で席を探すと、意外と空いていて中央の席を押さえることが出来ました。一旦館内に入ったものの、「ワンダーウーマン」が気になり、関ヶ原の終了時刻(12時)を聞いて外に出るのを許して貰い、1階で13時開始のチケットを求めました。こちらも空いていて、中央の席を確保です。窓口で会員カード「SMTメンバーズカード」の有無を尋ねられ、カードを忘れた旨を告げると、スマホでの証明の仕方を教えて貰いポイントが付きました。 関ヶ原の上映時間は約3時間、最近にしては長めです。主演の石田三成役の岡田准一と徳川家康役扮する役所広司の迫力ある熱演、伊賀の忍者・有村架純の演技も光っていました。 その反面、昔の言葉なのか、方言なのか音響効果なのか、言葉が聞き取れなかったのが残念でした。石田三成が正義、徳川家康が野心とすると、正義が負けてしまいますが、そこの表現がイマイチでした。また、天下分け目の大戦なのですが、スケールの大きさにも欠けていたように思います。三成軍に協力するようになった大砲担当の朝鮮兵の意味も分かりません。全体に何を言いたいのかよく分からず、ちょっと微妙です。 心に残った点は、前半で、秀吉が寺で佐吉(石田三成)に出会い、三成の運命を決めたかも知れないシーンです。 秀吉が喉の渇きを癒す為、佐吉にお茶を求ます。すると、佐吉は、1杯目は温いお茶を大きな器で、2杯目は普通の熱さのお茶を普通の湯飲みで、3杯目は熱すぎるお茶を小さい器で差し出しました。この時、秀吉は佐吉を家来にすることを決め、寺から連れ帰ります。後に、秀吉が三成にその時の気持ちを語るシーンがあります。「その場で叩っ切るか、家来にするか迷った」と。 また、初めと最後の場面が処刑場の河原で、今年の6月4日に観た野村萬斎さんの「花戦」でも、河原が初めと終わりに出てきたのを思い出しました。 一番残念だったのは、昨年訪れた島左近の居城・椿井城が出てこなかったこと・・・まっ、ストーリーからいって予想はついたのですが・・。また、島左近の顔にあんなに大きなキズがあったのにも驚かされました。椿井城・椿井神社にあった島左近キャラクターの顔にはキズはありませんでした。 三成の石高が四万石だった当時、半分の二万石で召抱えたという参謀・島左近の提案を受け入れず、失敗した様子も、もう少し強調して欲しかったものです。受け入れていれば、歴史が変わっていたとも言われています。 最後の字幕では、北政所が「Lady Nene」(レディねね)と記されていて・・なるほど・・と。 レディ・ガガではありません。(笑) 【今日のLifeHack:恋愛は若いものの幸福な特権であり、老人の恥辱である。 シルス】 <昨年12月に訪れた関ヶ原古戦場・開戦地> <島左近陣跡> <椿井城跡の島左近イメージキャラクター> <椿井城> <映画のハシゴ、1本目は「関ヶ原」>

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