2023/04/06(木)18:43
★東京オペラシティで東北ユースオーケストラと吉永小百合さんを。
「東京オペラシティコンサートホール」で開催の東北復興支援プロジェクト「東北ユースオーケストラ演奏会 2023」。
2曲目「Kizuna World」(絆ワールド)(坂本龍一)と、3曲目「Aqua」(アクア)(坂本龍一)の演奏をバックに、吉永小百合さんが自身で選ばれた詩を朗読します。
詩は7編、「はじまりの木」(和合亮一)、「母」(甲斐胡桃)、「ありがとう」(菊田心)、「ふるさと」(佐藤紫華子)、「かなしくなったときは」(寺山修司)、「春がここに」(塔和子)、「白い雲」(ヘルマンヘッセ)です。
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<■「悲しくなったときは」 寺山修司>
悲しくなったときは 海を見にゆく 古本屋のかえりも 海を見にゆく
あなたが病気なら 海を見にゆく こころ貧しい朝も 海を見にゆく
ああ 海よ 大きな肩とひろい胸よ おまえはもっと悲しい おまえの悲しみに
私の生活くらしは 洗われる
どんなつらい朝も どんなむごい夜も いつかは 終る 人生はいつか終るが 海だけは終らないのだ
悲しくなったときは 海を見にゆく 一人ぼっちの夜も 海を見にゆく
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<■「白い雲」 ヘルマン・ヘッセ>
おお 見よ 白い雲はまた 忘れられた歌の かすかなメロディのように 青い空へ 彼方へと漂っていく
長い旅路にあって さすらいの喜びと悲しみを あじわいつくしたものでなければ あの雲の心は わからない
私は太陽や海や風のように 白いもの さだめのないものが好きだ それはふるさとを はなれた
さすらい人の 姉妹であり 天使であるのだから
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吉永小百合さんの声が会場いっぱいに響き渡り、その素晴らしさが、心に響きます。
2011年5月21日、ステージの中央寄りの前から4列目で、彼女の朗読する「原爆詩」を聴いたのを思い出します。
・・・オーケストラの監督・坂本龍一さんが欠席だったのが残念でした。
【今日のLifeHack:幸せになる方法は、たった一つということを学んだの。それはね、毎日毎日を自分の最後の日であるかのように生きること、アンジェリーナ・ジョリー】
<オーケストラの前で詩を朗読する吉永小百合さん>
<その日の夕方の「ヤフーニュース」に登場>