2008/11/26(水)23:47
WR250Fクラッチオーバーホール
気候も寒くなって、先般はキャブのセッティングを冬仕様に変えましたが、相変わらずクラッチは、いまだ不調のまま…
今回はフリクションプレートの交換をしてみました。
WRはドライサンプと言う、オイル循環方式でオイルパンを持たないエンジン構造なので、オイルも抜かず、簡単に交換作業が出来ます。
因みに車体を傾けると漏れてはきますが…
頻繁にメンテナンスしなければならないレーサーベースとしては、良いのかもしれませんね。まずは、クラッチの掃除や異物や変形の点検確認から。
クラッチは複数のクラッチ板とフリクションプレートを交互に組み付ける事になります。
そのプレート同士がバネで押され隙間が無くなると、エンジン回転が駆動に伝わります。
逆に、クラッチレバーを握り操作する事により、プレート同士に隙間が広がると、
クラッチが切れる構造です。
この機能がうまく働かないと、ギャシフト音が大きい、ニュートラルが出にくい、クラッチのつながりがおかしい、クラッチを切ってもオートマチックみたいにクリープの様な症状が出たり、ジャダーや滑りが出てきます。今回はクラッチプレートは交換せず、フリクションプレートのみ交換。注意しなければならないのが、2種類のプレートがあり、外見がまったく同じに見えるので、気をつけないといけません。写真にあるFP1と刻印がされている物が、複数枚ある中側に使われる物。そして、FP2と刻印されている物が、外側の2枚になります。これは、他のバイクでも同じ様な構造になっていますので、サンデーメカニックをする方はご注意下さい。クラッチプレートも1枚だけ品番が違ったりするので注意が必要です。車でもバイクでも、中古を買われる方は、何かとトラブルが出ますので、業者さんが間違えて整備をするケースも経験上ありますので、多少でも自分で修理が出来る方が良いでしょう。メンテナンスの結果は、とてもいい感じ♪ダイレクト感も戻り、普通に2速ギアで、パワーリフト、フロントタイヤが簡単に浮いてくる様になりましたよ♪その他、急に寒くなった事もあり、ゴムパッキン類から駅漏れなども見られる為、部品発注もして来ました。乗ってる時間より、分解している時間の方が多い様な・・・面倒と思う方は、レーサーベースではなく、絶対市販車がお奨めですよ。