Aさんのご主人は技術屋から苦労されてある中堅の鉄工所の社長になられ昨年退職をされた。長年仕事人間としてやってこられたせいか、仕事を退かれて他にやることがなく、外出するときはお孫さんの保育園の送迎くらいという。
Aさんはこれではいけないと思い、どこかへ連れ出そうとするのだが、億劫がって話に乗ってこない。先日、言ってはいけないとは思っていたが、ご主人に対してそのことを責めた。するとご主人から『だめな旦那でごめんね。こんな自分ではいけないと思っているのだが、なかなか元気が出なくて』と携帯にメールがあったと涙を流して後悔していた。Aさんは本当に心優しい女性だと思った。
ぼくは、「言いたいことを我慢するのはよくないと思う。それは必要なことだった。お孫さんがもう少し大きくなったら一緒に川や海に遊びに行こうと思うかもしれないよ」と答えた。そして「Aさん自身が好きなことを見つけて熱中することのほうが大切ではないだろうか」と言った。
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