ドラマが必要
そう、アドリブにはドラマが必要なんです。「ドラマ」がないアドリブは全然面白くありません。「ドラマ」がないアドリブは「早く終わらないかなぁ…」とさえ思えてきます。たとえば、8 小節 x 2、計 16 小節のアドリブがあるとします。説明しやすいように次のように各小節に番号を付けてみますね。「1-1, 1-2, 1-3, 1-4, 1-5, 1-6, 1-7, 1-8, 2-1, 2-2, 2-3, 2-4, 2-5, 2-6, 2-7, 2-8 」でね、この 16 小節が全部同じコードだったら、アドリブにドラマがなければ、どこで終わってもどこで始めても、順番を入れ替えても、同じに聞こえるんです。つまり、1-5 から始めても、2-1 から始めても、2-5 から始めても、また、1-5 から 1-8 までの 4 小節と 2-5 から 2-8 までの 4 小節を入れ替えても大丈夫なんです。同じに聞こえるんです(少なくとも、私にはね…)。でもね、ドラマがあれば、絶対に「1-1, 1-2, 1-3, 1-4, 1-5, 1-6, 1-7, 1-8, 2-1, 2-2, 2-3, 2-4, 2-5, 2-6, 2-7, 2-8 」の順番でなくちゃいけません。コードが同じだからって、順番を入れ替えたり、途中から始めたりすることができないわけですよ。16 小節のドラマは必ず 1-1 で始まって、2-8 で終わらないといけないわけです。ドラマがあるから、もちろん退屈なんてしません。ってなことを、昨日、師匠のサックスを聞きながら考えていました。で、演奏後、それを師匠のどう言えばいいのか…って伝えあぐねていたら、私が言葉にする前に、「アドリブには「ドラマ」が必要なんだよ」って語り始めて、もうビックリ!うん、私もようやくわかってきたって感じなのかしらん アハハァ^^;