今が生死

2007/03/17(土)21:13

人工心臓について

健康(1168)

今日の朝日新聞に日野原重明先生が「95歳私の証」のコーナーに「テルモ開発の補助人工心臓」について書いています。日本の医療機器会社テルモが開発した補助人工心臓を欧州で販売できる認証を得て米国でも来年臨床試験の許可がおりるとみられているが、日本ではその許可を得るのに長い年月がかかるだろうという内容です。 補助人工心臓の役割は心臓移植を待つ患者に適合する心臓が割り当てられるまでの時間を稼ぐことにありますが、これだけでも2年以上の延命は可能とのことです。 人工心臓は人間の手のひらに乗るサイズで体内に埋め込んで、日常生活が出来るものです。 人工腎臓というのは、対外の大きな機器に接続して、人工透析を行いますが、現在、もっと小さな機器で、体内に埋め込むことが出来て、一々病院に通って透析して貰わなくて済む機器が研究されています。心臓も腎臓も体内に植え込まれる位の大きさでないとまだまだ不便だと思います。 テルモの人工心臓の父、阿久津哲造博士が世界最初の人工心臓を犬に埋め込んだのが、1957年で、50年後の今度はテルモの子会社、米国内のテルモハート社の野尻智里博士が人間の人工心臓の開発のプロジェクトリーダーとして完成させたとのことで、この分野での日本人の活躍は目覚ましと思います。補助と言わずに、暫定的と言わずに、2年と言わずにほぼ永久的に使える人工心臓を是非とも完成させて貰いたいと思います。ここまできた(2年間はもつ)からにはもう少しだと思います。日本人がんばってもらいたいと思います。 私、たまたま昨日、テルモ甲府工場の職場健診にいって、130人位の人を診察してきました。その中には開発担当の人もいました。テルモの人たちにもがんばってもらいたいと思います。

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