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今が生死

2011.01.28
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カテゴリ:健康
ある医師から最近健診などで盛んに抗P53抗体が検査されているが、その検査結果の指導方法について質問された。

抗P53抗体は腫瘍マーカーの一つだが、従来のCEA,CA19-9,AFP、CA125等と異なり、がん抑制遺伝子であるP53の遺伝子変異したものの抗体を調べるもので、食道がん、大腸がん、乳がんなどの早期のものをみつけることができる。

従来の腫瘍マーカーはがんから血中に分泌されてくる物質を測定するものが殆どで、がんが大きくなってからでないと陽性になることはなく、早期発見には役立たなかった。

抗P53抗体はがんから出るものではなく、がん抑制遺伝子の異常が起こっているか否かをみるものなので早期に発見することができる。しかし的中率は30%位である。早期でも、進行がんでも30%位が陽性になる訳だが、従来の腫瘍マーカーは早期は0%で、進行期には80~90%は陽性になる。

進行してしまったら誰がみてもがんは明らかな場合が多く、がんの確認や治療効果を見る場合などに従来の腫瘍マーカーは用いられてきた。早期診断の目的では、従来の腫瘍マーカーを測定する意義はないが、P53だと早期がんも分かるので意義は大きい。しかし的中率はまだ30%位なので残りの70%は当中しない。今後これを足掛かりにして遺伝子を使って100%早期診断できる方法が進歩していくことが期待されている。

p53の正常値は1.3だが、それを少し位超えている場合は3~6カ月後の経過観察でよく、3.1以上だったら食道カメラ、大腸カメラ、マンモグラフィー等の精密検査を勧めたらよいと思いますよとお答えした。






Last updated  2011.01.28 22:43:59
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