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カテゴリ:生き方
10年前それまで勤めていた健康管理センターで定年になった時、かねてから思っていたアフリカに行って医療を行いたいと思って国境なき医師団の試験を受けて家族の了解が得られれば行けるという段階にまでなりました。家族に話しましたら気が狂ったように猛反対されました。大学関係や厚生連関係にも妻が訴えたらしく、「どういうつもりだ」と言われました。 一旦諦めて時を待つことにして今の病院に一時的に就職することにしました。常勤医として入院、外来、当直など全てをしています。当直など大変だろうと言われますがアフリカでの医療のことを思えば比べ物にならないと思えて苦になりません。 しかし外来で予約以外の新患を多数回された時などは忙しすぎてこちらは昼食を食べることもできない状況なので他の医師に回して貰いたいと思ったり、こんなことで病院にこないでもらいたいと思ったりして患者さんに丁寧に対応しなかった時もありました。 2歳の子供を救ったボランテアおじさん、尾畠春夫さんは困っている人がいたら自分のことは一切考えないで人助けと思えることに全力を尽くしてきたとのことで、忙しいからとか自分の身が大変だからとの理由で手抜きしたことは一切なかったとのことでした。この話を聞いてからは外来がどんなに混んで遅くなってもイライラしないで患者さん一人一人に丁寧に対応するように心がけています。残り少ない人生、少しでもそのボランテアおじさんに近づくことができるように生きて行きたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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