今が生死

2019/03/18(月)23:20

「お客さんは神さんです」の意味

生き方(433)

歌手の三波春夫さんは常に「お客さんは神さんです」の気持ちで歌っていると言っていたが、客を神と思うのは大切なことだと思う。 衛星放送で今朝朝ドラ「まんぷく」が終了してからの7時45分から「銀座」というラーメン屋の主人の話を放映していた。出勤しなければならないので全部観たわけではなく、ちょっと観ただけだがお客さんを神さんとみている気持ちが伝わってきた。朝5時半から調理室に入りラーメンのスープの味を確かめていた。私ならまだその時間は布団の中で、いびきをかいておりもし目を覚ましていても起きようか起きまいか悶々としているような状況でプロ意識のかけらもない。 その店主はそんなに早くから当日のスープの味を確認調整しているとは、お客さんを神さんと思っていなければとてもできないと思った。ラーメンを食べにくる連中などどうせろくでもない連中だと思っていれば、スープの味などどうでもよくてお客さんが来てから適当に調整すればいいのだと思う。 農家でも同じだと思う。朝早く起きて果物の世話をしておいしい果物を作るのはその先にお客さんがいてそのお客さんをどれだけ大切にしているかによってその味が違ってくるのではないかと思う。工業製品や家庭用品を作る場合でも同じである。医者でも同じだ。患者さんを神と思うことによって本当の仕事ができるのだと思う。中にはこの言葉を逆さにとって「俺は客だ。神だ。サービスがなっていない」と殿様気取りで威張る人がいて、ラーメン屋にしても朝5時半から真心込めて準備しても「なんだこの味は!おれを誰だと思ってんだ」と文句を言ってどんぶりをひっくり返す人もいるかもしれない。しかし個々のお客さんは様々でもプロの仕事人としては物や食べ物を作る場合や患者さんに接する場合などは常に相手を神と思って対応していくべきなのだなと思った。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る