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今が生死

2020.05.25
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テーマ:高血圧(164)
カテゴリ:健康
今バラの花が盛りです。これはピンクに白が入ったバラ
これは白いバラです
今The Doctorという本を読んでいる。30年以上も前に発行された古い本だが医者が病気になった時の話で患者になった医者が患者の立場で医療の現状を眺め、医者として治療してきた患者さんのこと等も書いてあり現在にも通用することが多くて興味深く読んでいる。本日読んだところでは著者のところにあるご婦人が急にのぼせたり、情緒不安定になったりすると訴えてきたので典型的な更年期障害と診断して女性ホルモンを処方したところ癌になるかもしれないからと拒絶された。当時長期に使用すると乳がんや子宮がんになるとの説が婦人雑誌などに載っており、そのための拒絶だったが「あなたは子宮はすでに摘出しているので子宮がんは関係ないし乳がんだって必ずなるというものではなく今の症状をとる方が先決でしょう。私の妻も服用していますよ」と言ったけれどがんとして受けいれなかったとのことである。エストロゲン(女性ホルモン)については発がん性の問題の他に心臓病を起こすとも言われていた。しかし別の研究グループはエストロゲンは心臓病を予防すると報告しており患者さんはどちらを信じたらいいのか困っていたとのことである。病気やその治療法については時代によってもその考え方が違ってきたりして患者さんが困惑していることがある。現在では例えば血圧は140以下、悪玉コレステロールは139以下と定められているが血圧はある程度高くてもOKで下げる必要はないとの説もある。コレステロールについては以前はコレステロールは一律200以下に下げた方がよいと言われていた頃コレステロールは高い方がよいという説もあった。今ではコレステロールにも悪玉と善玉があり、悪玉コレステロールは低い方がよいが善玉コレステロールは高い方がよいと言われている。
外来で「血圧は年齢相応であればよくて無理に下げる必要はないと本で読みましたがそれでも血圧の薬が必要ですか?」と聞かれることがある。私は九州の久山町全体の調査結果である血圧正常範囲群は高血圧放置群に比べ寿命が10年長いデータを示して最終判断はご本人にしてもらっていた。現在は「The Doctor]に書かれた時代よりずっと情報が多岐に渡って氾濫している時代だと思う。医師は全てを知っているとは限らない。これだけ情報が発達した社会では医師は勿論よく勉強して頂きたいが、患者さん自身も自分の健康については色々の情報を見聞きしながら自分で判断していく必要があると思っている。






Last updated  2020.05.25 14:42:31
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