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今が生死

2020.06.03
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テーマ:読書(4335)
カテゴリ:感動したこと
白いバラ
Edoward E Rosenbaum(1985~2009年 94歳死亡)が書いたA tast of my own medicine(自業自得と言う意味)、別名The Doctor という本を読んだ。アメリカでベストセラーになり映画化もされて映画の題名がThe Doctorだったのでその後の増刷分はThe Doctorの書名で売られている。著者が70歳の時声帯癌になり32回放射線照射治療を受けたが医者が患者になってみて初めて分かったことを中心に書きながら今まで自分が患者さんを治療してきた反省点なども素直に感じたまま書いており感銘を受けた。患者になる前の自分は患者さんを待たせることはやむ負えないことで仕方ないことと思っていたが患者になってみると待たされることがどんなに辛いか身に染みてわかった。医者に質問しても丁寧に答えてくれないことが多くそれがいかに悲しいかも患者になってよくわかった。著者は今まで自分が治療してきた患者さんについて薬の副作用には細心の注意を払ってきた。ある時ベティと言う34歳の患者さんが救急室に運ばれて急性心不全で亡くなった。著者は関節リュウマチの専門医で多くの患者さんを診てきたがベティさんもその中の一人で子供の時からずっと診てきた患者さんである。なぜそんなに急に心不全を起こしてしまったのか解剖しても分からなった。何らかの薬の副作用によるものなのだろうか?などずっと悩み苦しんだ。お葬式に参加すればきっと「あの医者が​​​ベティの主治医で治療を間違えて早死にさせてしまったのだろう」と言われるかも知れないと思っていた。アメリカは訴訟の国なので訴えられるかも知れないとも思った。所がお葬式に参加したら家族の方が駆け寄ってきて次々にハグしながら涙ながらに「よく参列してくださいました。長い間本当にありがとうございました」と言ってくれたとの事である。それまで元気だった人が突然亡くなると脳梗塞、脳出血など明らかな死因が見つかれば別だが明らかな原因が分からないような場合にはそれまで診てくれていた医者に不満をぶっつけたくなるものだがそれは全くなかった。それは日ごろから「医者は患者さんの召使」をモットーに患者さんに心から尽くしてきた結果なのだろうなと思った。アメリカの健康保険制度についても患者さんの立場で改革を述べており当に患者さんのために生きてきた人だと思った。​​​​​






Last updated  2020.06.04 10:07:38
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