2781247 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

今が生死

今が生死

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2020.06.03
XML
テーマ:読書(8185)
カテゴリ:感動したこと
白いバラ
Edoward E Rosenbaum(1985~2009年 94歳死亡)が書いたA tast of my own medicine(自業自得と言う意味)、別名The Doctor という本を読んだ。アメリカでベストセラーになり映画化もされて映画の題名がThe Doctorだったのでその後の増刷分はThe Doctorの書名で売られている。著者が70歳の時声帯癌になり32回放射線照射治療を受けたが医者が患者になってみて初めて分かったことを中心に書きながら今まで自分が患者さんを治療してきた反省点なども素直に感じたまま書いており感銘を受けた。患者になる前の自分は患者さんを待たせることはやむ負えないことで仕方ないことと思っていたが患者になってみると待たされることがどんなに辛いか身に染みてわかった。医者に質問しても丁寧に答えてくれないことが多くそれがいかに悲しいかも患者になってよくわかった。著者は今まで自分が治療してきた患者さんについて薬の副作用には細心の注意を払ってきた。ある時ベティと言う34歳の患者さんが救急室に運ばれて急性心不全で亡くなった。著者は関節リュウマチの専門医で多くの患者さんを診てきたがベティさんもその中の一人で子供の時からずっと診てきた患者さんである。なぜそんなに急に心不全を起こしてしまったのか解剖しても分からなった。何らかの薬の副作用によるものなのだろうか?などずっと悩み苦しんだ。お葬式に参加すればきっと「あの医者が​​​ベティの主治医で治療を間違えて早死にさせてしまったのだろう」と言われるかも知れないと思っていた。アメリカは訴訟の国なので訴えられるかも知れないとも思った。所がお葬式に参加したら家族の方が駆け寄ってきて次々にハグしながら涙ながらに「よく参列してくださいました。長い間本当にありがとうございました」と言ってくれたとの事である。それまで元気だった人が突然亡くなると脳梗塞、脳出血など明らかな死因が見つかれば別だが明らかな原因が分からないような場合にはそれまで診てくれていた医者に不満をぶっつけたくなるものだがそれは全くなかった。それは日ごろから「医者は患者さんの召使」をモットーに患者さんに心から尽くしてきた結果なのだろうなと思った。アメリカの健康保険制度についても患者さんの立場で改革を述べており当に患者さんのために生きてきた人だと思った。​​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020.06.04 10:07:38
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


 Re:医者は患者さんの召使を実践してきた人(06/03)   kkkdc796 さん
患者になる前の自分は患者さんを待たせることはやむ負えないことで仕方ないことと思っていたが患者になってみると待たされることがどんなに辛いか身に染みてわかった。医者に質問しても丁寧に答えてくれないことが多くそれがいかに悲しいかも患者になってよくわかった。著者は今まで自分が治療してきた患者さんについて薬の副作用には細心の注意を払ってきた。
◎白いバラは綺麗ですね。香りも放ち気品ある貴婦人みたい。
Edoward E Rosenbaum。素晴らしいですね。立場をこうした目線で問診、診察で処方箋をきちんとする本物の医師ですね。
本、映画がヒットするのは当たり前ですよね。
良い本を読まれましたね。 (2020.06.04 05:10:26)

 アメリカの民間健康保険制度について   楽天星no1 さん
kkkdc796さんへ

実は26年前に1度読んだ本ですが本棚を開けたらこの本が目についたので今時間が取れる状態になったので再度読むことにしました。昔読んだのに全く内容を覚えていませんでした。所々に赤線が引いてあり読んだことは確かですが、何も覚えていなくて、記憶力の衰えを実感しました。今度読んでみて多くの箇所で感銘を受けました。この本の中では昔は患者さんのための医療で病気が良くなったら喜んでもらえるのが医者の生きがいでしたが自分が病気になった頃から民間の医療保険メディケア等が発達して、医療保険のための医療になってしまったと嘆いていました。
医療保険会社が損しないように診療しなければ保険診療分の料金を支払ってもらえないので会社の指図通りに診察することになり、昔は患者さんが主人だったが今は保険会社が主人になり会社の言うなりになって患者さんの治療はどっちでもよくて保険金をもらえるための医療、金儲けのための医療になってしまったと言っていました。 (2020.06.04 10:01:39)

 Re:「医者は患者さんの召使」を実践してきた人(06/03)   moto,jc さん
こんばんは
飲食業でも作る側は食べる側(お客さん側)になることも必要なのでいろいろな店を食べ歩いてみなさいと 教える人もいるようです  (2020.06.04 14:20:57)

 人のふり見てわが身を磨く   楽天星no1 さん
moto,jcさんへ

飲食店では甲府市に「串たつ」という焼き鳥や串カツなどを美味しく出してくれるお店がありましたがそこのご主人は大阪に行って食べ歩き美味しい串料理を学んできたと言います。

Edoward E Rosenbaumさんを検索して見て下さい。ポートランドに住んでいたので案外モトさんの近くにその人のゆかりの診療所があるかも知れませんね。
(2020.06.04 16:09:02)


© Rakuten Group, Inc.