2020/08/24(月)13:09
新型コロナに対する過剰な危機意識に警鐘
メディカル・トリビューンのインタビューに答えて、国際医療福祉大の高橋 泰教授は新型コロナの7段階モデルを提唱して発症率、死亡率の綿密な検討からそれほど恐れなくてよい疾患と述べ、「医療者が"COVID-19は大変な疾患だ"と騒げば、"COVID-19に関わった病院は危ない"という印象を与え続けてしまい、医療スタッフ不足や病院の経営難にもつながりかねない。だからこそ、"COVID-19はそれほど恐れなくてもよい疾患である"ことを正しく伝えていくべきだ。現状の世論では恐怖や不安が煽られているが、臨床に携わる医師の立場からもCOVID-19は必要以上に恐れなくてもよい疾患だと発信してほしい」と呼びかけた。
現在はPCR検査陽性というだけで報道されたり隔離されたりしているが、症状のある人、重症例をその対象にすべきでPCR陽性と発病者を区別すべきだとも述べている。しかし高齢者の重症化率や死亡率は高いので別に対応し、研究を重ねる必要があるとも述べている。
医療者の多くは新型コロナがそれほど恐ろしい病気だとは思っていないが、高齢者の高い死亡率には困惑している。子供や青年などPCR陽性でも発病していない人達から家族内感染などで高齢者に感染する可能性があるからである。新型コロナに対する対応については様々な意見があると思うがさらに検討してベストの対応を提言、決定、伝達してもらいたいと思う。