今が生死

2020/10/20(火)21:47

人々は何歳まで生きたいと思っているのだろうか

生き方(433)

今の日本人の平均寿命は男性81.1歳、女性87.3歳で世界でも有数の長寿国である。しかし実際に人々は何歳まで生きたいと思っているのだろうか?自分で何歳まで生きたいと思ってもそれは自分では決められず神が決めることなのでそのような事の大々的調査は今まで行われてこなかったが、メットライフ生命保険が20~79歳の男女1万4100人についてのアンケート調査を2018年8月に行ってその結果を公表した。年代別に生きたい年齢は異なっていたので年代別男女別にその希望年齢の平均値を示した。それによると20歳台は77.5歳(男78.1、女76.9)、30歳台78.9歳(78.8,79.0),40歳代78.5歳(79.7,77.2)50歳台79.7歳(80.5,79.0)、60~70歳台84.5歳(85.3,83.7)であった。60歳以上になると84.5歳とかなり高い年齢まで生きることを希望していたが50歳台までは79歳前後で80歳以上生きることは希望していなかった。男女別では30歳台を除いて他の年代では全て男性の方がわずかではあるが長く生きることを希望していた。この調査では老後に対する調査も行っており、老後に不安がある人は男性79.3%、女性84.0%で女性の方が多かった。年代別では20歳台から50歳台まではそれぞれ83.1%、86.2%、87.6%、85.9%と80%を超えていたが60歳台以上は73.6%と老後への不安が少し減じていた。 老後への経済的不安や自分の体力の衰え、老醜への不安などから80歳まで生きれば十分と考えている人が圧倒的に多いが、現実は医学の進歩などで平均寿命はどんどん伸びており、自分が生きたいと思っている年齢からかけ離れて行っている。老後はつまらない、楽しくないと思っている人が圧倒的に多い現状だが、実際は80歳以上になっても生きなければならない。老後も楽しいものだという社会風潮を社会としても個人としても確立していく必要があると考える。

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