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今が生死

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2020.12.30
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カテゴリ:テレビ番組
今朝テレビで北野武のファミリーヒストリーを観た。たけし自身は自分の両親と兄弟のことくらいしか知らなくてその先の事、祖父母とかその先の先祖などについては全く知らないと言っていたがNHKが詳しく調べてくれて特に母さきが娘時代奉公先でトイレ掃除をさせられていた下りを見せられ涙ぐんでいた。母さきは息子の武に自分は師範学校を出たと言っていたが全く違っていたので驚いていた。しかしトイレ掃除しながら先輩に自分の分のお饅頭を渡して裁縫を教えてもらい、読み書きもひそかに勉強して子供に教えられる力を持っていたので師範学校だか女学校を卒業したということは疑わなったとのことである。母親の口癖は「お金はどんなに貯めても誰かに盗られてしまえば一文無しの貧乏だが、教育はだれも奪い取ることが出来ない。だから本当の財産は学問だ。勉強しなさい、勉強しなさい」だったとのことである。子供は5人兄弟で姉は女学校に行かせ、兄2人と末っ子の武全て大学まで行かせた猛烈な教育ママだった。(もう一人の兄については注力散漫でしっかり記憶していなくて済みません)大学は工学部機械科が良いとのことで兄たちは全員工学部で武も明治大学工学部に合格して3年生まで在学した。母親が工学部機械科に拘ったのは我が家はペンキ屋で景気の波に左右されたり仕事があったりなかったりで収入は定まらないが、機械科なら船舶でも会社でも工場でも必ずどこかで雇ってもらえる。食いっぱぐれがないというのがその理由であった。農家の小作人の娘として生まれたさきは負けじ魂で5人の子供を立派に育て高等教育を授けた。たけしはその母の子供でよかったと心から尊敬し、感謝していた。しかしその母を途中で裏切ることになる。たけしは工学部3年生になった時工学部は自分に向いていない、だからといって何をやりたい訳ではなかったが大学を退学する決意をする。母親は烈火のごとく怒った。せっかく念願の工学部に入れたのにそれを止めてしまうとは到底許せなかった。もう家には絶対帰ってくるなと勘当を言い渡した。一文無しになったたけしは浅草のストリップ劇場のエレベーター係としてその日の生計を立てていた。そしてしばらくしてツービートという正統派漫才を結成したが全然注目されずその日の食べ物にも困るような生活をしていた。しかしそのなけなしのお金で古本を買って本は一杯読んでいたとのことである。やがて「赤信号、みんなで渡れば怖くない」の不真面目漫才が大うけして信じられないような売れっ子になり今では押しも押されぬ大タレントになり、機械技師になって貰う給料の何十倍もの収入を得るまでになったが母親はふざけた漫談で金儲けする息子を最後まで許していなかったようである。それでもタケチャンマン人形や好きなタレント1位の新聞記事の切り抜きを大事に取っていたのをみると自分の期待に反した息子だがその息子の場違いの成功を心の底では認めていたのではなかろうか。
この母ありてこの子ありで母親の存在感は大きかったが父親の影は薄い。浄瑠璃の師匠うしと武の母さきはさきの奉公先のお嬢さんが浄瑠璃を習うことになり、さきの奉公先でお嬢さんの先生であるうしとさきは出会うことになった。うしは自分と愛人との間の子供をさきに紹介して結婚させるが間もなくその夫が死んでしまい未亡人になってしまったさきにうしは今度はうしの弟の子供を紹介して再婚させる。それがたけしのお父さんである。漆職人だったが後にペンキ屋になり生計を立てていたがお人好しで酒を飲んだら性格が変わり子供たちにはあまりよい父親ではなかったようだ。飲んだくれの父親をみてたけしの兄は母親さきに「なんであんな父親と結婚したのか」と聞いている(銀河テレビ たけし君ハーイより)。
でもそんな父親でも夏休みの間にたけしの学校の教室の壁をきれいにペンキ塗りしてくれたこともあり、それなりに父親としての自覚もあったのではないかと思われる。
冗談や馬鹿なことばかり言っているたけしだがその生い立ちや大学3年時の退学決意、勘当されて一文無しで苦労していた時代を知り親しみが増した。母親の力は偉大なことを改めて思い知り、誰にも人知れぬ歴史があるものなのだなと思った。





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Last updated  2020.12.30 15:58:47
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 Re:ビートたけしの生い立ちー母親の力は偉大(12/30)   kkkdc796 さん
今朝テレビで北野武のファミリーヒストリーを観た。
母親の口癖は「お金はどんなに貯めても誰かに盗られてしまえば一文無しの貧乏だが、教育はだれも奪い取ることが出来ない。だから本当の財産は学問だ。勉強しなさい、勉強しなさい」だったとのことである。冗談や馬鹿なことばかり言っているたけしだがその生い立ちや大学3年時の退学決意、勘当されて一文無しで苦労していた時代を知り親しみが増した。母親の力は偉大なことを改めて思い知り、誰にも人知れぬ歴史があるものなのだなと思った。
◎良い番組を見ましたね。私はテレビを見ない世界で暮らしているので貴方の短いブログを読み教育とはどれ程大切で尊いといことかを改めて知りました。
日蓮大聖人様も牧口先生も戸田先生も時の勢力、権力にどん底に突き落とされてその底から立ち上がって偉大な生き様を世に示しています。どん底を見た人は希望、黎明の光を世に放っていますね。
親の勘当を受けて苦学のどん底から黎明を求めて立ち上がったのは私と似ています。たけしさんに親しみがわく話を教えて頂き貴方に感謝します。
たまにはテレビも良い放送をするんですね。新聞のテレビ番組を見ないと私のように見落とすんですね。 (2020.12.30 18:07:26)

 親から勘当されたことと退学したことと   楽天星no1 さん
kkkdc796さんへ

勘当は当にMさんと同じですね。勘当されたら仕送りはないので全て自活しなければなりません。たけしもMさんもその中で自分を磨き鍛えていったということですね。

退学についてはこれは私と同じです。タイミングも大学3年の時で全く一緒です。たけしは退学後ストリップ劇場の屋根裏部屋で寝泊まりすることになりましたが私はそれまで住んでいた地方大学の寮から東京に出て下宿先を探すことになりました。たけしは工学部は自分に合わない。それなら何をやりたいのか分からないまま大学を退学してしまいました。私の場合は医学部受験という漠然とした理由はありましたが受からなかった場合どうするのかなど退学後について具体的計画がなかった所はたけしに似ています。その頃出会ったのがMさんやIさんです。たけしは自分に何が出来るか?向いているのか?その時は分かりませんでしたが実際はコメディアンやエンターテイナーとしての才能があり、それを伸ばして成功したのだと思います。私の場合は適性がよくわからずもんもんとしていて1回目の医学部試験に不合格、2回目の時は今度不合格だったら郷里に戻って農業をすると心を決めることが出来ました。結果は医学部合格で医学の道に進めてよかったと思っています。 (2020.12.30 18:48:22)

 Re:ビートたけしの生い立ちー母親の力は偉大(12/30)   ケイサン9574 さん
 私は、最後の方を少しばかり見ました。なかなか感動的なものだったようですね。あらすじ有難うございました。
 教育の大切さは、沖縄戦で洞窟に隠れてた避難住民に、米兵の呼びかけに応える違いです。教育のある人は米兵の人道主義を知っていました。捕虜になった人は助かったのです。TVのナレーション「教育の有る無しが、命を左右しました」と。
(2020.12.30 18:53:01)

 教育の内容の大切さ   楽天星no1 さん
ケイサン9574さんへ

たけしの母親であるさきは小作人の娘でした。小作人の娘でありながら教育の大切さを両親から教わったか、東京で奉公人をしている時に身に染みて感じたのでしょうね。
沖縄戦の時は教育の内容の違いによって生き死ににも関係しました。タリバンは女性に教育の自由を与えていません。中国や韓国は日本は悪い国だと徹底的に教えています。教育の内容によってその人の将来が決まるのだと思います。たけしの兄2人は母さきの言いつけを守り、工学部を卒業して大学教授になりそれなりに幸せの人生だったと思います。明治時代の教育と言うのはその内容よりも学問(読み書き、技術)を身に着けているかが重要でしたが今はその内容が問題になっていると思います。
特定の国を悪い国と教えたり、イスラム原理主義から外れた教育は悪だと教えるよな教育は間違っていると思います。 (2020.12.30 20:49:13)

 Re:ビートたけしの生い立ちー母親の力は偉大(12/30)   moto,jc さん
こんばんは
たけしさんもお母さんもご苦労されたですね すごいと思いました (2020.12.31 14:37:05)

 たけしも苦労しましたが何と言っても母さきの執念が一番大きい   楽天星no1 さん
moto,jcさんへ

銀河テレビ「たけし君ハーイ」では父親は飲兵衛で子供が夜電気をつけて勉強しようとすると「眠れないから電気を消せ」と怒鳴り、子供達は夜外に出て懐中電灯で勉強しなければならず、どうしょうもない父親のように描かれています。実際はそれほどではなったのかも知れませんが、母親や子供達に比べ不真面目でわがままだったのかも知れません。母さきの教育への執念が大学教授(兄達)や超有名タレント(たけし)を生み出したのだと思います。たけしの成功の裏には母の教育(大学3年まで)と愛情があったからだと思っています。北野家で最も力があり、影響力があったのは母親でした。子供はそれに引きずられながら育ったのではないかと思います。 (2020.12.31 17:07:03)


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