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今が生死

2021.02.12
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カテゴリ:健康
今医療界はコロナ一色で癌もピロリ菌も糖尿病も認知症もあらゆることが一時的ではあるが忘れ去られている。しかし病気はコロナだけではない。日本内科学会誌の1月号の特集はピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)についてであった。新型コロナ感染症でも何千人という人が亡くなったが胃がんの死亡数は44,192人(2018年)、罹患者数は12万9,475人(2017年)で死亡者数では桁が違う。
胃がんの原因はピロリ菌だとして世界で唯一ピロリ菌除菌が保険適用され、病気ではないのにピロリ菌陽性者は将来胃がんになる可能性があるので治療した方がよいと宣伝された。しかしピロリ菌治療が保険適用されてから長年月が経過して多くのデーターが蓄積されてきた。ピロリ菌を除菌した人と除菌しない人を7年追跡した論文と10年追跡した論文結果が紹介されていたがいずれの論文でも当初予想されていた胃がん発生率は除菌した方が少ないという結果にはならなかった。除菌した方が胃がんが発生してくるのが遅れて発生するが長期間観察すれば結局同じ数の胃がんが発生していた。「どうしてくれるのだ!!胃がんにならないというから除菌したが、胃がん発生率が同じならペテンにかかったようなものだ」と怒りをぶちまける人もいるかもしれない。ピロリ菌は胃がんを直接的に起こすもの(イニシエーター)ではなく発生した癌を成長、促進させるプロモーターとしての役割をもつものということが分かってきた。除菌は胃がんの発生成長を抑制するものには変わりないが当初考えられていたように劇的に効果的というものでは無さそうだ。当初胃がんに罹る率が半分以下になるとのデーターは観察機関が短かったからと思われ長期観察できる環境になった今はデーターを修正していく必要があると思われる。ピロリ菌除菌したら胃がん検診を受けないで良いですかとよく質問されたが上記のようなデーターからは今まで通り検診を受けて下さいとご返事するしかないが除菌すれば発育が遅いとのことなので今迄毎年検診を受けていた人は2年に一回位でよいではないかと答えても良いかなと思っている。






Last updated  2021.02.12 15:17:27
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