今が生死

２０２１東京オリパラ大会組織委員会の新しい会長に橋本聖子氏が決まった。彼女は就任挨拶で「選手でさえ今度のオリンピックに出ていいのだろうかと迷っている人がいるくらい先行き不安な社会の雰囲気を変え皆が安心して喜んで参加できる大会を目指す」と述べた。
アンケートでは約６０％以上の人が今度のオリンピックは中止又は延期を希望しており、反対者の方が多い雰囲気の中であえて開催に舵を切るのは信念と勇気とタフさが無ければできない。彼女なら不屈の信念で夏冬のオリンピック７回出場しており、女子スケートでは初の銅メダルも獲得している。国、東京都、ＩＯＣと連携して完全な感染対策を行って歴史に残る素晴らしい大会を開いてもらいたいと思う。
彼女には２０１４年冬季五輪の反省会で男子選手にハグしたりキスしたりした過去がある。そのことに対する質問に彼女は「軽率な行為を反省し今後注意します」と謝罪しているが外国では不快な目で見られているとのことである。酒に酔っていたこともあってのことだと思うが、そのことはマスコミの好餌食になってしまった。私は人懐こさの表れでそれほど目くじらを立てることではないと思う。お酒を飲み過ぎないように注意して頂ければそれでよく、過去のことでいろいろ言われても「笑顔でこれからは気をつけます」とお答えすればいいと思う。オリンピックを愛し、それに挑戦し続けた人が大会組織委員会会長になった。今は大変困難な時である。この中での開催は綱渡りのように危険だが、アイススケートを何年もしてきた人である。スケートだって素人がスケート靴を履けば転んでしまって何メートルも滑ることは出来ないがプロなら何千メートルもスイスイと滑ることができる。スケートと大会運営は異なるがバランス感覚は同じだと思う。強い信念で皆さまの協力を頂きながら東京オリパラを大成功させて頂きたいと願っている。