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カテゴリ:悲しかったこと
昨年10月入院したパーキンソン病の76歳の女性はまだ入院している。毎週同じ年齢の旦那さんから手紙が来るが封を開けて中の手紙を取り出して読むのも大変な状況だ。身体はねじ曲がっておりよだれをたらしている。自分は誰れで何をしたいかもよく分からないのではないかと思う。他人の存在もよく認識できないのではないかと思う。隣ベッドの人と話をしている形跡はなく、お友達もいないのだと思う。
毎週手紙を書いてくるご主人に「ありがとう」の一言でも書いてくれればご主人は喜ばれると思うがその力はない。コロナで二人が直接会うことは出来ないがおむつ代などをご主人が病院に届けに来る時、何かお伝えしましょうかと聞いたが「何もありません」とのことだった。 ある日のお手紙の中に二人で九州旅行した時の写真が入っていた。まだ若い時の写真で今の姿とは全く違ってとびきり美人で美しかった。素直に「すごい美人だったのですね」と感想を言ったら、今までにない笑顔で「ありがとう」と言った。自分とか他人とかの認識も出来ない状況の中でも美人と言われたことが嬉しかったのだと思う。その喜びがずっと持続してくれればよいのだがしばらくするとまたいつものようによだれをたらしてぼーとしていた。 パーキンソン病は体の機能が衰えても認知機能はそれほど衰えないケースもあるがこの患者さんの場合は認知機能もかなり障害されている。今日も手紙が来ていたのでお渡しに行ったが半分眠っていた時だったからか不機嫌で「ご主人からの手紙どこに置いときましょうか?」と聞いたら「その辺に置いといて」だった。ご主人からの手紙を待ち望んでいてくれればよいのだがそれほどでもないらしい。一方通行の感じがするがそれにはお構いなしにご主人は毎週手紙を書き続けており、少しやるせない。一度でいいから返事をかいてあげないものかと願っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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