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今が生死

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2021.03.21
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テーマ:お墓参り(235)
カテゴリ:感動したこと
今日は雨だったが南アルプス市にお墓参りに行ってきた。昨日は何も報告することはないと書いたが、実際は大ありだった。
息子が大学受験を失敗して浪人していた時腎臓が悪くて入退院を繰り返していた母が「きっと来年は○○ちゃんは受かると思うけどその時までは生きていられないと思うからと前もって合格祝い渡しておくね」と5万円くれた話を妻から今朝聞いた。その時も恐らく妻から報告があったと思うがうわの空だったと思われ全く覚えておらずそんなことがあったのかと衝撃を受けた。今から20年前の話で5万円と言えば大金である。貯めていた年金の大半だと思う。人の幸福は金ではない、金で幸せは買えないなどとよく言われるがやっぱり金が心にしみることがある。
息子は当時予備校に入っており受験勉強に夢中でどれだけ有難く思ったか知らないし今おぼえているかどうかも分からないが私は感動で涙が止まらなかった。その当時母はまだ1年や2年ですぐ死ぬような状態ではなかったが、母の中では死期を感じていたのかもしれない。その後母は入院中にベッドから落ちたのが原因で孫の合格を知ることなく亡くなってしまった。
その後何度もお墓参りに行ったがそのことは認識していなかったので身に染みて御礼はしてこなかった。今日はそのことを知った後なので改めて息子の合格を報告し感謝申し上げた。その後息子は大学卒業して社会人になり結婚して二人の娘に恵まれ、その子たち二人とも昨年と今年大学に合格したことも報告した。
思えば私はなにも親孝行したという記憶がない。自分の事ばかりに夢中で親を労わったり尽くすことは何もしてこなかったのに孫のためにそんなこともしてくれていたのかと思うと切なくなった。雨の墓参り、それで許してくれるかどうか分からないが絆は深くなったように感じた。





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Last updated  2021.03.21 21:19:30
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