今が生死

2021/05/15(土)10:43

日本でのワクチン有効性評価とオリンピックとの関係

健康(1162)

クチベニスイセン 本日の新聞に日本でワクチン効果の可能性ありとの研究成果が掲載されていた。国立感染症研究所の分析結果の発表(5/14発表)でファイザー社ワクチンを少なくとも1回打った医療従事者約110万人中4月末までに感染が分かった281人分について分析した。 接種から14日以降の感染者は13日以内に比べ60%減少した。28日以後だと約85%減少した。接種しない人との比較ではないが、ワクチンは接種して2~3週間後に効果あるとされているのでそれ以前の状態は接種しない人と同じと考えるならワクチン打って4週間したらワクチン打たなければ100人コロナに罹るのにワクチン打ったら15人しか罹らなかったとのことである。全体としては12日目を境に減少傾向が見られたとのことである。 アメリカでは40%以上の人に接種され感染が激減している。日本ではまだ2%の人しか接種しておらず感染は激増している。日本のワクチン接種が遅れた理由の一つは新薬に対する承認が安全性を重視して極めて慎重で時間がかかるということである。モデルナ社のワクチンは世界では既に多くの国で承認されているが日本ではまだ承認されておらず今月中に何とか承認される見込みという状態である。 もう一つはこちらの方が遅れた要因としては大きいがワクチン競争でトップを走っていた英国アストラゼネカ社と早々と契約したことである。同社とほぼ充分量の契約をしたので新たにファイザー社やモデルナ社と契約するのは重複になるので無駄になるかも知れないとの状況があったからだ。ところがアストラゼネカ社のワクチンは副作用の問題や有効率でファイザーやモデルナにかなり立ち遅れたのが日本の接種率最低の最大要因と思われる。 そのおかげでオリンピック水泳の池江選手に出場辞退してオリンピックに反対して欲しいなどのメールが届くなどの悲しい事態を引き起こしている。病気を乗り越え必死の思いで掴んだオリンピック代表の座を断りなさいとは辛すぎると思う。オリンピックには日本の感染率の他にインドの感染率が大きく立ちはだかっている。ワクチンには金がかかるが日本もお金を出して世界中からワクチンがインドに集まるように努力してもらいたいと思う。

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