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今が生死

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2021.05.30
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カテゴリ:読書
柏葉紫陽花
昨日、今日の新聞に連載で作家・精神科医の帚木蓬生さんのインタビュー記事が掲載されていた。
聞き手が「コロナ渦が1年4か月にもおよび、今なお終息が見えにくい状況の中で精神科医として何を感じているか」と質問したのに対し「この半年くらいで抑うつ状態、不眠を訴えてくる患者さんが増えてきた。出口が見えない状況の中で多くの人が精神的閉塞感を感じているのではないか。学生はスポーツも文化祭も歓送迎のイベントも全て駄目、やり場のない怒りや焦燥感を募らせていると思う」と答え「その解決策は何か?」の質問には「明快な解決策はない。私は『どうにも答えの出ないどうにも対処しようのない事態に耐える能力』についての本(ネガティブ・ケイパビリティ)を書いた。それは難しい問題に拙速な理解で解決方法を見つけた気になるのではなく、解決を一旦棚に上げてより発展的な深い理解に至るまでじっくり模索し続ける。そういう宙ぶらりんの状態を持ちこたえる能力が重要だということを書きました。自然の美や人間の心を純粋に捉えるためには物事を色眼鏡で見たり性急に決めつけたりしないで不確実、懐疑の中にいられる忍耐力が必要だということです」
そう言われてみるとコロナについては色々な人の言動に惑わされて性急な判断をしがちだが、じっくり模索し続けることが必要だなと思われた。オリンピック開催の是非についても多くの意見が出されているが、現状では明快な答えは出ていない。
色眼鏡で見たり、性急に決めつけることはしないであらゆる方面からじっくり検討して貰いたいと思う。





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Last updated  2021.05.30 17:47:07
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