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テーマ:認知症(611)
カテゴリ:健康
サフィニア
「○○さんが行方不明になりました。年齢は何歳位、白髪、黒いジャンバー・・・」毎日のように拡声器で放送されて仕事中だと「うるさくてじゃまだ」と思ってしまうが、身近の人が失踪したとなると捜索願の放送に対する気持ちが変わってくる。 私の高校時代の同級生が失踪して毎日捜索願が放送されているが4日経ってもまだ発見されていなくて心配だ。 数年前から認知症になり、友人の話だと何度も行っていた友人の家が分からなくなり電話で迎えに行って会えたことが何度かあるとのことだ。運転免許証は家族に言われて返納したが散歩は許されていたらしい。帰り道が分からなくなったら電話してくれればいいが電話のかけ方も分からなくなったのかもしれない。あるいは電話を持たないで外出したのかもしれない。何処かで避難してくれていればよいが、側溝にでも落ちたのか車に轢かれてしまったのかもしれない。 認知症は本人だけでなく家族にとっても大変な難病である。 アメリカFDAが現地時間6月7日に世界で初めて認知症の薬アデュカニュマブを承認した。米バイオジュン社と日本のエーザイの共同開発の薬である。従来までの薬は認知症の進行を遅らせる薬だったが本薬は病気の本体であるアミロイドβを取り除く薬で世界で初めて認知症の治療薬として承認されたのである。 一人分の年間薬剤費用600万と超高額だがアメリカでは治るなら金に糸目をつけない人は多いので両社の株は高沸し、一時取引が成立しなかったとのことである。 金の問題は兎も角、認知症が治るとなると大朗報である。しかし治験の最終段階で確かに症状が軽くなった人はいたが、症状が軽くならない人がいたり、頭痛などの副作用が出る人もいたりして世界で最も新薬の承認に厳しく時間がかかる日本では承認までにかなり時間がかかるのではないかと思う。コロナワクチンが遅れた理由は様々あるが厳しい承認制度が大きな要因だったのではなかろうか。 この薬をきっかけに認知症治療薬が次々と出てきてくれることを願っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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