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今が生死

2021.11.04
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テーマ:結婚記念日(573)
カテゴリ:感動したこと
77歳女性でパーキンソン病に認知症が合併している人が入院している。同じ年齢の旦那さんが今はコロナで面会できないので毎週手紙を書いてくれて、毎週リモート面会に病院まで来ている。手紙を封筒からだすことが出来ないので看護師たちが出してやるが自分で読めるかどうか分からない。看護師によっては読んでやるが何処まで理解できているかも分からない。リモート面会でもどれだけ理解してくれているか分からないと旦那さんは言っていた。
今朝回診に行ったら机の上に綺麗な花が届いていた。手紙がついていて今日11月4日は結婚記念日だという。そのことがどのくらい分かったのかは分からないが懐かしそうで嬉しそうだった。ご主人にご了解いただいたので写真をここに載せさせて頂く。
結婚記念日のお花に喜ぶ女性
パーキンソン病は厄介な病気である。中脳の黒質にあるドパミン神経細胞が壊れて脳の指令を体に伝える役割を担っているドパミンが減少してしまい体が動きずらくなったり痙攣をおこしたりする。おまけに認知症を合併することも多く、流ちょうにしゃべれなくなったりする。
健康な人からみたらかなり厄介な存在である。入院する前は自宅で旦那さん一人で介護していたが入浴、排便、食事の介護は大変だったと思う。特にパーキンソン病だと全身の筋肉の動きが悪くなるので飲み込みや排便がスムーズに行かなくなり殆どの患者さんが便秘になる。それに対してお腹をマッサージしてやって排便させてやっていたとのことである。
入院してからもコロナでなければ毎日面会に来ると言っていたがそれが無理なら分かるかどうか分からないがと毎週手紙を書いてきた。今では段ボール箱が一杯になるくらい溜まっている。
リモート面会の方法があることを知ってからは毎週来てきる。旦那さんによれば面会時に相手の声が小さいこともあり分かってくれているのかどうか分からないと言っているが面会が始まってから患者さんの表情が良くなり、明らかに病態が良くなったように思える。愛の力なのだろうなと思った。
今朝患者さんに「今日が結婚記念日とのことですが結婚式は何処であげたのですか?」と甲府市内の結婚式場の名前をいくつか挙げたら「談露館ですか?」にうなずいた。
そのことを旦那さんに伝えたら随分喜んでいた。年取って夫婦の片方が病気になったらさぞかし惨めで大変だろうなと思っていたがこの夫婦をみていると一般の人達より幸せではないかなと思えてきた。






Last updated  2021.11.04 18:06:05
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