今が生死

2021/12/01(水)13:29

ヤクルト優勝の立役者川端慎吾選手の手記

辛かったこと(26)

庭の白い菊 日本シリーズ第6戦で延長12回に代打でヒットを打って優勝を決めた川端慎吾選手(34歳)の手記が今日の新聞に載っていた。今シーズンは代打で30本のヒットを打ち打率3割6分6厘で代打の神様と言われていたので川端なら当然と思った人も多かったかもしれない。 しかし手記を読むと一昨年、昨年は殆ど打てずめちゃくちゃ悔しかったとのこと。昨年初めには2回目の腰の手術をして2軍にも落とされた。今年が最後の勝負で打撃が戻らなかったら引退を考えていたとのことである。 首位打者も取ったことのある川端なので打撃センスがいいので代打になっても活躍できたのだなと思っていたが、そんな生易しいことではなかった。 全然打てなくなりコーチや先輩たちにいろんな話を聞き試行錯誤して打撃フォームを変えて今シーズンに臨み駄目だったら諦めようと思っていたのがレギュラーシーズンで活躍出来て日本シリーズでも最高の場面で打つことができて優勝の瞬間には思わず涙が出たとのことである。 私は川端は天性の打撃センスがあったので今シーズンの活躍は当然と思っていたが全く違っていたのだ。打てなくてどん底まで落ちていてこれからレギュラーシーズンが始まるという今年の春、一軍の青木選手が川端の2軍の練習に付き合ってくれて「バットの構える位置を下げたら」と言われてそれをやってみたら「バットがしっかり内から出るようになり、左肩が前に出る癖がなくなった」とのことで今シーズンの活躍に繋がったみたいだ。 外から見て華々しく活躍している選手も最初から上手だったのではなく、密かに勉強し他人の話を聞いてもがきながら練習して這い上がってきた選手たちなのだなと思った。だから優勝が決まった瞬間殆どの選手が泣いてしまったのだなと思った。私達も何かを成し遂げようと思ったら「もうだめだ」「見込みはなさそうだ」等の気持ちと闘いながら目に見えない着実な努力をして行かなければ大きな目標にたどり着くことは出来ないのだなと思った。

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