2782042 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

今が生死

今が生死

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2022.01.21
XML
カテゴリ:健康
昨年9月に入院した84才女性、脳梗塞症例を紹介する。
左片麻痺があり、左手、左足が動かない。言語障害、嚥下障害があり、食べることが出来ないので鼻から管を入れて栄養している状態で当リハビリ病院に転院してきた。当初は回診の度に動く方の右手にはめられているグローブ(ミトン)が煩わしく「これを取って、取って」とせがまれるのが辛かった。右手にグローブをはめていないと鼻から入れられている管を抜いてしまうのでミトンを外すことは出来なかった。
しかし数日前からそのミトンが外されていた。鼻に管も入っていない。口から食べられるようになったのである。STという専門の療法士が少しずつ食べさせる訓練をして、最初は朝一食のみで他は鼻管栄養、しばらく様子をみて昼も経口摂取を試みてみる。何度も何度もトライしながら昼も食べられるようになったら夜も試してみるという方法で遂に3食口から食べられるようになり、鼻管を抜き、ミトンも外されたのである。今朝の回診では顔は晴れ晴れとして輝いていた。そして「ありがとう、ありがとう」と言われた。今は座る練習をしたり、車椅子にも乗っており、入院当初とは大きな違いである。ここまで来るには4カ月かかっており、簡単ではなかったが辛抱してリハビリ受ければここまで来れるという好例だと思った。
個人差や病巣の広さなどによって回復の程度は異なるが概ね半年近くなるとかなり改善する印象を持っている。脳梗塞になっても絶望しないで時間はかかるけれども少しずつ良くなることを信じてリハビリを行ってもらいたいと思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.01.21 13:30:54
コメント(6) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


 Re:脳梗塞の経過:食事が食べられるようになった女性(01/21)   かんぼう さん
昨年9月に入院した84才女性、脳梗塞症例を紹介する。
入院当初とは大きな違いである。ここまで来るには4カ月かかっており、簡単ではなかったが辛抱してリハビリ受ければここまで来れるという好例だと思った。
💛病院の仕事は忍耐がいる気苦労多い仕事ですね。まずご苦労さん。仕事とわ言っても大変ですね。看護婦も重労働ですね。
こうして目に見えて回復する患者の姿は又楽しい生き甲斐のある仕事でもありますね。
生き甲斐、楽しみをどこに求めるかで人は踏ん張り、忍耐力が出ますね。お励みください。 (2022.01.21 15:00:57)

 Re:脳梗塞の経過:食事が食べられるようになった女性(01/21)   moto,jc さん
こんばんは
本人の努力もさることながらリハビリに携わった方々も大変だったと思います 少しずつでも回復されてよかったですね (2022.01.21 15:59:20)

 病院の仕事にも色々あり昔の若手医師は大変だった   楽天星no1 さん
かんぼうさんへ

「病院の仕事は忍耐がいる気苦労多い仕事ですね。まずご苦労さん。仕事とは言っても大変ですね。看護婦も重労働ですね」

病院の仕事にも色々あり今私が勤めているリハビリ病院は比較的楽な方だと思います。
一番大変なのは今コロナなどで忙殺されている急性期患者さんを扱う総合病院だと思います。当直があり、24時間責任診療をしなければならないので気が休まる時はありません。これは若いうちでないと無理なので研修医など修行中の医師が対応することが多いです。私も医師になりたての7~8年間は病院の近くに部屋を借りて昼夜関係なく、土曜、日曜もなく入院患者さんを診ることで過ごさせてもらいました。
その頃は医師なら当然の事と思っていましたが今は研修医に対しても週に2日は休日を与えよとか残業はさせるななど労働基準法に合致するように働かせよなどかなり様変わりしているようです。医師も労働者だという考えになりつつあるようですが若いうちの苦労は労働基準法からはみ出しても必要で大切な事だと私は思っています。 (2022.01.21 20:18:34)

 リハビリ担当の若者達の働き   楽天星no1 さん
moto,jcさんへ

「リハビリに携わった方々も大変だったと思います 少しずつでも回復されてよかったですね」

我が国のリハビリの歴史は比較的新しく、57年前の1965年に「理学療法士及び作業療法士法」が施行され1966年に第一回国家試験が行われ183名の理学療法士が誕生したのが始まりです。
今では専門学校、短大、大学などに理学療法士養成科があり、毎年多くの若者が卒業してきます。当院でも理学療法を担当している人たちは若いです。土曜、日曜、正月休みの時もリハビリを行っていたので交代で休みを取っているのではないかと思います。
患者さんにとって土曜も日曜も正月休みもなくリハビリを行って貰えるという事は継続が大事と言う原則に立っているのではないかと思います。一般的には筋力の衰えとか関節可動域制限などがあって体がスムーズに動かないのだと思いますがそれは毎日少しずつ訓練する必要があるから患者さんにとってはリハビリの休日はないのだなと思っています。 (2022.01.21 20:51:08)

 Re:脳梗塞の経過:食事が食べられるようになった女性(01/21)   ケイサン9574 さん
STという専門の療法士さんの力、すごいですね。こんな分野も、進歩発展してきてるのですか。この仕事も、時間と根気が要りますね。リスペクトです。
 最近では脳梗塞は、大変よく聞く病気です。程度の差はあると思いますが、認知症は併発しますか。書かれてる日記から、この方は、意識は正常なのですね。 (2022.01.22 14:15:38)

 PT・OT・ST の説明と認知症の合併について   楽天星no1 さん
ケイサン9574さんへ
PT: Physical Therapy 理学療法士. 寝返る、起きる、立つ、座る、歩くなどの基本動作の機能回復や改善を目標とした動作訓練を行う。
OT: Occupational Therapy 作業療法士。障害があっても残された能力を最大限活用し、身辺動作や家事動作、仕事への復帰を目指した訓練を行う。
ST: Speech-Language-Hearing Therapy 言語聴覚療法士。読む、書く、聞く、話す、飲み込みが出来ない患者さんに対して評価、訓練、援助を行う人達です。

脳卒中後は喋れなかったり飲み込むことが出来ない患者さんが多いので言葉の訓練や飲み込み訓練を行いますが時間がかかるので患者さんが投げ出したりいじれたり、イライラしたりして訓練に応じてくれないことが多く、患者さんとの根競べになります。中々患者さんが進歩しない中で辛抱強く訓練を促すことによって6か月位すると効果が表れてくることが多いです。

脳卒中に認知症の合併はよくあります。認知症の程度はまちまちでここで紹介した患者さんは軽度の認知症を合併していました。言葉もスムーズにしゃべれませんでしたが最近では「先生も体に気をつけて」などと言ってくれます。症状が重い人だと6か月経っても全然しゃべれない人もいます。 (2022.01.22 21:18:32)


© Rakuten Group, Inc.