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今が生死

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2025.04.20
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カテゴリ:読書
本日の庭の一角、前方からシバザクラ、スイセン、わずかに咲き始めたツツジ、その後方に咲き始めのシャクナゲ、その後方が白いハナミズキ、左に見えるのは椿

何年ぶりかで以前読んだ「人は死なない」の2回目を読了した。著者は東大救急部の教授で連日超多忙の中で生と死について考察した本だった。
霊についての研究、スピリチュアリズム、についても幅広く事例を紹介してくれて結論は、寿命がくれば肉体は朽ちるが、霊魂は生き続けると考えているとのことだった。
人生が今生だけのものなら悪いことをしても死によって全てが御破算になってしまうので自分勝手なことをしてしまうが人間には良心がある。それはあの世があることを体のどこかで感じているからではなかろうかと述べていた。霊魂は永遠の生命だが、今生は各自80歳とか90歳とかの寿命がある。今生でのその短い期間をどのようにして暮らすのか。自らの仕事や振る舞いを通じて他者のために尽くしていれば死によって肉体が滅んでも、スムーズに霊に引き継がれる。
著者の矢作先生は救急部の教授として患者さんのために日夜心血を注いで診療に当たっていたが、救急部教授就任直後は医師や看護師、その他の医療技術者が我を捨てて患者さんのために全身全霊で尽くしてくれるか心配だった。教授命令で厳しい指導を行うべきなのかとも考えたが、まずは自分からと、率先して診療活動に打ち込んでいたら、スタッフの一人が、そしてまた一人が我を捨てて患者さんに尽くしてくれるようになり、今では全員一丸となって仕事に当たっているとのことだった。
人は皆、理性と直感のバランスを取り、自分が生かされていることを謙虚に自覚し、良心に耳を傾け、足るを知り、心身を労わり、利他行をして、今を一生懸命生きられたらと思っている。死を冷静に見つめ、穏やかな気持ちでそれを迎えたいと結んでいた。私もそのような気持ちで死が迎えられたらいいと思った。







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Last updated  2025.04.23 16:58:30
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