最近ベトナムの新聞を騒がせている話題に、この10月から最低賃金が350,000ドン(約20ドル)/月になるというものがあります。これは現行の最低賃金から比べると60,000ドンアップなのだそうです。最近の物価上昇を考えて当然と言う議論もある一方、まだまだ現状とはかけ離れているという声も。それにしても、月給約20ドルとは、確かに安いなあと感じますね。
ただ、ハノイの街中を見ていると明らかにこういった数字からは想像できない、豊かな生活があるのも事実です。多くの市民はバイクを乗り回していますが、バイクは我々のような外国人からしても安い買物ではありません(10万円以上から数十万まであります)。同じことは携帯電話にも言えます、日本で安い携帯電話機になれていると、こちらの数万円もする携帯電話は帰って高くさえ感じます。でも多くの人が持っている(どころか、どんどん買い換えている!)。そういったことができるのは、多くの人が副業で色々な仕事をしており、最低賃金の議論が絡むような本業の給料以上の収入を稼いでいるそうです。
あまりに給料が低すぎることは、途上国で汚職が蔓延する大きな理由にも挙げられていますし、それを理由に公務員の給与補助をする国際機関のプロジェクトなどもあります。都市での最低限の生活を補償する社会保障的な意味もありますし、このお給料の話はなかなかにインパクトが大きそうです。
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