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毎朝恒例の新聞TuoiTreを読みながらの朝食、でも屋外での朝食には大分厳しい寒さになってきました。肉まんと紅茶に体を震わせながら一面を読み始めます。この日は前日から始まったベトナム支援国会合とも言うべく、ConsultativeGroupMeetingの記事がもしかしたら一面かなあと、仕事柄思ったりもしていたのですが、トップ記事はホーチミンで行われている共産党大会でした。
ベトナム政治の豪華な面々が記事に連なります。共産党トップ、ナンバー2もホーチミンに出向いたようで、共産党党書記と一緒に一面を飾っていました。そうですよね、国内政治的に見れば共産党大会の方が重要なんですよね。特にハノイやホーチミンともなればその重要性は更に増します。現在の首相であるファン・ヴァン・カイ首相もホーチミン市人民委委員長(市長)を1989年まで勤めてから中央に転進しています。こういう地方政治で名を馳せている人から、将来のリーダーが名乗りを上げてくるのでしょう。中国共産党でもある形の人事の過程ですが、中央一本の政治家もキャリアの過程で修行のように地方に転出することはベトナムでも良くあるようです。現ホーチミン市党書記のグェン・チェット・ミンさんなんかも将来はリーダーになるんでしょうか(ベトナムはアルファベットのせいか、はたまた「グェン」さんが多いせいか、名前が覚えにくいのが難点)。 今は来春に控えたベトナム共産党第10回大会に向けてか、各地方で地方党大会が盛んです。各省共にこれまでの成果を振り返り(往々にして「素晴らしい」成果)、これからの長期計画に向けて、特に来年からは新しい5カ年計画の期間に入るので、その5年間への意気込みが語られます。多くの貧しい省が「貧困省からの脱出を」と言うのはもちろんなのですが、どこの省でも目的が「工業化、現代化」なのは、国家のスローガンだからしょうがないとはいえ首を傾げさせられます。ここは一つ「我々は先進農業省になる」といった省も出てこないと、一つの国家として現実的ではないんではないかなあとも。似たような貧困省から、似たような発展途上の工業製品が大量に生産されたら市場に買い叩かれて、貧困削減には貢献しないんではないかとハラハラです。ここら辺りが中央のマクロコントロールの腕の見せ所なんでしょうが、そういったことが共産党第10回大会の議題に、5カ年計画の議論の俎上に上るのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月07日 23時45分42秒
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