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2006年02月25日
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 地方での共産党大会が続いているという話でもチラッと触れました、ベトナム共産党第10回全国党大会が近づいています。今月上旬2月3日のベトナム共産党設立記念日に合わせて、これから行われる党大会での合意文章草案も公表され、国民(?)から幅広く意見を募るというプロセスが続いています。実際にそれに対してずばずばものが言える程の言論の自由はないので、リップサービスとも言え評価は微妙ですが、共産党も変わってきているんだろうなあとは思わされます。
 そんな中で一つのテーマとして議論されている(といっても国民的議論というわけではなさそうです)のがベトナム共産党員になるための要件の変更です。一部にはいわゆる資本家も共産党員となる権利を持つべきだという意見が出てきているそうなのです。ドイモイにより市場経済化が激しく進んでいるベトナム、当然資本を持つ人たちの様々な声が大きくなっているでしょう。そんな中で事実上存在が大きくなっている資本家の人たちを共産党内に取り込むべきではないかという議論は、いわゆる現状の変化に共産党を適応させようという変化で自然かもしれません。その方がドイモイ下の社会市場経済における、共産党一党独裁のイデオロギーを浸透させるためにも有利と考える人も多いかもしれません。
 この動きは正に中国でも採用されたものです。いわゆる江沢民前中国共産党総書記が提唱したといわれる「3つの代表:三個代表」といわれるスローガンは、共産党はこれまでの労働者階級の代表であるという使命を越え、全中国国民を代表しなければならないということを意味し、それと前後して資本家、私営企業の経営者も共産党への入党を認められるようになりました。市場経済化への共産党なりの適応といえるでしょうか、市場経済化の中での共産党一党独裁のサバイバルの仕方とも取れるでしょうか。
 しかし、今日TuoiTre紙を読んでいると、2月23日にこちらのNhanDan紙上で発表されたというNguyenDucBinh前ホーチミン政治学院院長(ベトナムにおける政治・イデオロギー教育の総本山)の大会文章草案に対する意見が引用されていました。そこで彼は基本的に資本家の入党容認にきっぱりと反対姿勢を表明、「搾取階級が党の崇高な任務の達成のために誠心誠意努力できるのか?」「まだ理論が曖昧だということは現実に適応することのためらう理由にならないという人もいるが、果たしてそうであろうか?(以下ホーチミンの言葉などを引用し反論を展開)」、また上述の三個代表を意識するかのように「中国は中国特有の社会主義を実践しているが、ベトナムはそれができているだろうか?」という言葉もありました。
 もちろん、世代間、保守・改革派などの違いでこの問題には多くの異なった意見が出てくるでしょう。4月に行われるといわれる党大会までははっきりとした結論もすぐでないでしょう。ともあれ、この辺りのプロセスも中国と比べたり、また中国と比べているベトナムを観察してみるとまた違った分析ができるかもしれません。





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最終更新日  2006年02月25日 14時38分17秒
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