海外安全情報<2002年9月2日の日記より~>”NHKワールドプレミアム”を見ていると、1日に何度か”海外安全情報”というニュースが入ります。 これは海外各地で暮らしている邦人に対して様々な情報を提供するものなのですが、 最近さかんに繰り返されているニュース(危険情報)は ①アメリカの西ナイル脳炎の話題 ②香港の治安の問題 の二つなんです。 ①の”ナイル脳炎”はアフリカで発生したもので、蚊を媒介して感染が広がり、 幼児や高齢者は脳炎を起こして死亡してしまう可能性のある恐ろしい感染症。 (潜伏期間は3日~2週間で、発症すると発熱、頭痛、発疹があらわれます。) アメリカ本土ではすでに638人が感染し、31人が亡くなりました。 これに対する私達へのメッセージ(予防策)は、 「蚊に刺されないようにしましょう。」 「外出する時は長袖長ズボンをはきましょう。」 「虫除けスプレーを使用しましょう。」 「家の周りに水溜りをつくらないようにしましょう。」・・・ アメリカ全土にいる人達に長袖長ズボンで外出するようにと言ったところで無理に決まっていますよね。 でも、このナイル脳炎に対する治療法やワクチンがまだ開発されていないので、 感染後に発症してしまうと手の施し様がなく、”蚊にさされるな!” と注意を促すしかないようなのです。 そして②の香港。内容は ●トンチョンストリート、ネイザンロード、セントラルでスリが多発しています。 ●ワンチャイなどの歓楽街で、ぼったくりや睡眠薬による犯罪が増加しています ●屋台で料金を不当に上乗せされたり、おつりが少なかったりするトラブルが多発しています それに対する私達へのメッセージ(予防策)は 「人前ではお財布を出さないようにしましょう」 「屋台で買い物した時は、必ずレシートをもらうようにし、その場で金額を確認しましょう。」 というもの。お粗末! ちょっと呆れてしまいました。 屋台でレシートをもらえるわけが無いし、 ”財布を盗られるから、財布は出すな”だなんて。。。 私でももう少しましな注意をできるよ~と思ってしまいました。 外務省・・・ ただ、外務省が少し頑張ったのは、非日本語環境のPCからでも”海外安全情報”を見られるHPを 作ったということです。こちら 文字を画像として取り込む工夫をしたようで、世界のどこにいてもこのHPを見ることができるとのこと。 もちろん最低限、電話線とPCが必要ですが。 海外に暮らす私達にとって、日本国から発信される情報ってとても重要です。 領事館や大使館って、なにかいつも事務的な事後処理に追われて、忙しい忙しいって、 実際は何も私達の力にはなってくれていない気がします。(体験上) 対外的にも対内的にも、真に求められた事に対応してもらいたいなぁ~と切に思っています。 結局、(海外国内を問わず)どこにいても自分の身は自分で守らなくてはならないのですがね。 ジャンル別一覧
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