海外スリ情報<2002年10月23日の日記より>先日も日記に書いた、例のNHKワールドの「海外安全情報」で オーストリアの首都ウィーンで多発している日本人を狙った新手のスリを取り上げていました。 これは主な観光スポットで、スリのグル-プが観光客を装って「写真を撮ってもらえませんか?」と近づいてきて、 お互いに写真の撮り合いをしている隙を狙って、カバンから貴重品を盗むそうです。 →”お互い観光客であるから~”という親切心を狙った犯行ですね。 人から頼まれて写真を撮ってあげるときは、注意しましょう!!! こういったニュースは海外邦人にだけでなく、日本国内でこそ!大々的に報道するべきであると 私は思っています。 この数年、海外旅行に行く人は減少している一方、日本人が巻き込まれる犯罪の数は 驚くほど増加しているんですよ。 そこで、今日はスリから身を守るために、香港・中国のスリの手口をお教えいたします~(体験に基づく) ■まず認識して欲しいのは ①スリはプロであるということ ②スリは複数で行動する(単独犯行は稀) ③スリはいきなり盗むのではなく、獲物をしばらく観察尾行してそのチャンスをうかがっている ④日本人はスリからみれば一目瞭然 ⑤スリはいかにも怪しいのではなく、外見は至って普通の人であったりする ■スリの多い場所 ①歩道橋・地下道 ②エスカレーター (特に乗る前の踊り場) ③バス、地下鉄、船等、交通機関 ④露店・屋台の密集している雑多な場所 ⑤観光スポット ⑥日系デパートやDFSの側 ⑦ドミトリー ■スリの特殊な攻撃(手口) ①ウィーンの写真を撮ってください攻撃 (カメラマンになる方特に注意) ②(レストランやカフェで)服をわざと汚してゴメンナサイ攻撃 (あわてて拭く仕草をしてさくっと盗ります) ←ちと古いかな? ③獲物の前で(わざと)物を落としちゃう攻撃(ハンカチやお金) (親切に拾って渡してあげると逆襲されますよ) ④善人ぶって募金や署名、ビラなんか配ってみる攻撃 (気をとられたらあなたの負け) (↓の香港①の場所は特に多し。) ■香港でスリの多い場所 ①Causeway Bay (そごう、三越界隈、特に三越の左の道周辺) ↑昔はあまりに日本人観光客の被害が多すぎるので、スピーカ-で注意を促していた(日本語でね) ②Timshatsui ③Central (要は日本人観光客がShoppingで集まるところね) ■中国(シンセン)でスリの多い場所 ①中国⇔香港のイミグレ-ション(特に中央にある免税店周辺。香港人と合流するところ) ②中国シンセンの駅前の広場周辺 ③シンセンイミグレーション前のデパート(ニセモノブランドが売っているところ) ■注意・その1 ①財布や貴重品はカバンの入り口近くに入れない ②蓋がすぐ開けられるカバンや生地の薄いカバンは裂ける (PRADAなんてもってのほか。知人はエスカエーターでナイフで切り刻まれた) ③カバンは決して体の後ろ側にかけない。リュックやウエストポーチ等も前にする。 ④観光地で「景色がキレイ~」とか「安いわー!」とか感動したら、 ずっと感動している場合ではなく、その度に貴重品のことも考えるようにする。 感動=財布。 ⑤手荷物があるときは、どんなことがあっても手を離さない。手を離すときは相方に見ていてもらう。 (特にショッピングの時) ⑥万一カード類が盗まれた時は、直ちに警察に届け出る。カード外会社に連絡して止めてもらう。 カード会社の連絡先は控えておきましょう。 (香港ではクレジットカードはすぐ悪用されます。 知人は中国で取られた中国銀行のキャッシュカードから現金をすべて引き降ろされました。 ) ⑦自分のすぐ背後で声がしたり気配を感じた時は、注意する (たとえ可愛い女の子であっても、それはスリの仲間であるかも知れません) ⑧中国ではナイフを使ったスリも多い。 特に中型バスの中。ファスナー付のポケットだからとか、ズボンの前のポケットだからとか 全く安心できない。 ■注意・その2 ①最低パスポートだけは守って! パスポートはめったに提示を求められないので、カバンの奥の奥の奥の方にしまいましょう 高齢の方や心配症の方は、腹巻タイプのもの等に入れて、体(服の下)に隠しても良し。 ②お財布は直接カバンに入れるのではなく、巾着等に入れて二重にすると良い。 巾着の紐の片方はカバンにしっかり結んでおく。 ■もう一度心しよう!海外であなたの財布は間違いなく狙われている!! スリはいきなり盗むのではありません。 よくあるのが、獲物が買い物等をしてお財布を出してからカバンにしまう所をじっと見ていて、 財布の位置をすでに確認済みであること。だから盗るのに3秒もかかりません。 小奇麗で、表情が穏やかで、ちょこちょこして、、、心底旅行を楽しんでいたりする・・・ ストレス発散とばかりに、開放感がみなぎる。危機管理能力なし。 日本人は国外に一歩出れば一目瞭然です。 楽しい旅行で終われるように、自分の財布は自分で守りましょう。 なぜか張り切って書いちゃったわ。 続きは明日の日記 「実録 スリ24時!」へ~(予定) 私のスリ失敗談も告白します~ |